学び方を「広げる」。
いろいろな学び方があることを知る。
これまでとは違う学び方にもチャレンジ。
自分以外の他者、多様性を認め育んでいく学び。
自分の中で、学び方がどんどん広がっていきます。
ステージⅡから系統学習と親しみ、〈学習サイクル〉にも慣れた。「あれは何? こんなふうにしてみたい!」。子どもたちの中で、さまざまなカタチにつくり変えられる意欲。そんな意欲を、もっともっと伸ばしていくために。ステージⅢでは、学び方を手さぐりで探しながら、広げていきます。大切なのは、「自分はこうしたいんだ!」という想いに気づくこと。だから、いろいろな学び方と出会い、自分の学び方の変容を見つめ、違うやり方にチャレンジしていきます。自分なりの学習スタイルを育てるために、いろいろな学び方を知って、自ら主体的に広げていきます。
「1つの知識はいくつでもほかの知識とつながることができる!」。子どもたちの中に生まれる発見。点と点をつなぐ線が増える。その「つながり」がつながっていき、「面」として見えるようになる。知識と知識をネットワーク構造でつなげていく学びが始まります。
1つの点から出る「つながり」が増えるほど、大切になるのは、そのつながり方。新しい知識と出会ったとき、「思考技法」を使って、知識と知識のつながりに気づきやすくなる。知識と知識のつながりが、「思考技法」をはっきりとさせる、確実にしていく。
「線」から「面」へ。ネットワーク型の学びへ。学び方のパラダイムシフトを起こす。それがステージⅢでの学びです。
「部分どうしのつながりを探る」ことを、筆者の意見と具体例・理由などとのつながりを読解することを通して学びます。また「外側にある情報(直接把握できる情報)から、内側にある情報(直接把握できない情報)を探る」ことを、登場人物の心情の類推などを通じて学んだり、接続語や指示語を題材に「情報にふくまれている役割を探る」ことを学んだりします。
小数、分数の性質と四則演算の方法を学び、扱える数や量の世界を広げます。また、情報を図に視覚化し、関係をとらえることをテーマとして、速さや割合などの文章題を学びます。さらに、円や扇形の求積を通して、着眼点を意図的に変えるという思考の方法をさぐっていきます。
図やグラフなど統計資料の読み方や表現のしかたを知り、調べたり比べたりする技法が熟達していきます。日本の自然の特色については、そこでくらす人びとの生活や産業との関係をとらえるようになります。また、立地条件との関係に目を向けて、都市や産業が発展した理由をとらえます。
「実験・データをもとに筋道を立てる」ことを、天体の動き、物質の性質、ばねののび方やてこのつり合いなどを通して学んでいきます。また、「調べることを明確にし、比較する」ことを、植物や動物の構造や働きを通して学んでいきます。