ステージⅡから始まる系統学習では、思うがままの順番で知識をつまみ食いするのではなく、先人がつくりあげた偉大な知恵を、系統立てて学んでいきます。低学年で体験し、育ててきた独自のファンタジーの世界をふくらませつつ、「他者とのつながり」をどんどん発展させながら、「思考技法」を学んでいきます。
知識と知識のつながりをつくる方法=思考技法を、子どもたちが獲得するための〈学習プロフィシエンシーシステム〉。獲得したい「思考技法」と、道具として使う「素材」が、系統立てて、ダイナミック・スパイラルに配列されています。「素材」である知識は、新しい発見があると変わってしまう可能性があるもの。「思考技法」である知識と知識のつながりをつくる方法は、進学後も、大人になっても、ずっと使い続けていけるチカラ。持ち続けていける考え方。
「思考技法」を意識的に獲得した子どもたちは、「思考技法」と「素材」を切り離し、自在に組み合わせることができるようになっていきます。教科というカタチに縛られず、新しく出会った未知の「素材」でも、自分が持っている「思考技法」と結びつけられるチカラを育てていく。自分で自分の学びをつくり、自ら学び進む人への道を歩むことができるのです。
「プロフィシエンシー(proficiency)」には「熟達・熟練」という意味があります。「素材」を道具として、「思考技法」を獲得するための〈学習プロフィシエンシーシステム〉は、子どもたちがずっと使える考え方を学ぶためのシステム。未知と向かい合うチカラに「熟達・熟練」するためのシステムなのです。