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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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2023我が家の受験記~第一志望校合格までの道のり~

  • 年度:2023
  • 性別:女子
  • 執筆者:
1月の浦和明の星女子中学校が合格したら、2月は全てチャレンジ校にしようと決めていた我が家の受験。無事に浦和明の星の合格を勝ち取り、2月は娘の希望するスケジュールで受験校を決定した。女子学院中学校と豊島岡女子学園中学校。5年生の頃から豊島岡が第一志望だったのだが、女子学院日特を受講するうちに受験したいと希望するようになった。

6年生の夏休み。これ以上は出来ないほどの勉強に取り組んだと思う。お弁当を2つ持って、朝から自習室、午後から夜までの授業を全ての日程で取り組んだ。ギリギリ倒れずに乗り切った状態だった。
夏を過ぎて成果が出るまで耐える時期だと言われている秋頃。夏の努力の成果が顔を出すこともなく日々が過ぎていった。

私も娘も焦っていた。10月の小学校創立記念日、家で悶々と過ごしていた。このままでは娘のモチベーションが保てないと感じ、すぐに塾に電話をした。15分後に担任の先生が三者面談を行ってくださった。振り返ると、ここが一つ目のターニングポイント。娘のモチベーションを保つのにとても大切な出来事だったと思う。すぐに対応し、的確な資料とお話をしてくださった先生には心から感謝しています。

腐ることなく努力し続け、夏の努力の成果が出たのは12月24日の6年生の最後の日能研全国公開模試。目標としていた偏差値65を大きく超えた。2.3科目(国算、国算理)では偏差値70を超え、苦手だった社会を含めた4科目(国算理社)でも偏差値68を超えていた。ここで勢いづいたのは確かだ。

1月は順調に進んだ。しかし、自分の2月の入試スケジュールに関わる浦和明の星の受験前日、娘は不安と緊張でなかなか寝つけずに震えていた。それにそっと寄り添い、安心させてあげられるのは母親の私の役目だった。

浦和明の星の試験を終えて帰宅した。正答率98%はあるだろうと思われる社会の問題を落としたのに気づき、娘は号泣。部屋で泣き続ける娘に、私は、今日は塾に行こうと強く伝えた。行きたくないという娘に、今日は塾に行きなさいと、こんなに強く言ったのは3年間でこの日だけだったと思う。ここが二つ目のターニングポイント。塾から帰宅した娘の顔は晴れ晴れしていた。折れかけていた心を立て直してくれた先生方や仲間の存在に、心から感謝した。そして、ここでモチベーションを保てたことが以降最後まで全力で走り続けられた要因なのかもしれない。

翌日、浦和明の星の合格を勝ち取った。我が家の2月受験はチャレンジ校の二校のみとなった。

1月中旬から2月までは、今まで手をつけずにいた女子学院の過去問を7年分行った。(1日2教科または4教科の過去問を解き、解き直した)この時、第一志望校の豊島岡の過去問は4年分12回をすでに終えていた。女子学院に力が入りすぎていたのを心配し、所々で二回目の豊島岡の過去問にも取り組んだ。

2月1日。
女子学院の入試。
体調も良く万全な状態で受験。
何も聞かないと心に決めて迎えに行った。
帰宅して、どうも娘の様子がおかしい。読書をしたり、休息をとっているが、言葉が荒れている。夕方、夫がずっと休憩している娘に、「最後まで諦めないんじゃないの?」と言った言葉で娘の糸は切れた。荒れた態度で勉強を始めたのをみて、勉強しなくてもいいよと私は言って夕食作りをはじめた。少ししてキッチンに入ってきて娘は大泣きした。出来なかった、出来なかった、算数と社会が今までやったどのテストよりも難しかった。出来なかった、出来なかったと…。中学受験経験者の夫はその娘の姿をみて、気持ちがわかり過ぎると大泣きしていた。
娘は父親が泣く姿を初めてみた。親は涙をみせるなと言うかもしれないが、自分の気持ちを深く理解して流す父親の涙をみて娘の心は少し救われたのかもしれない。夫は3年間、娘が納得するまで算数と社会を併走し続けていて2人の間には大きな信頼関係が成り立っていたのも事実だ。冷静になれ。明日は大切な第一志望校の入試。この後、塾へ電話をして信頼している担任の先生と娘に話す時間を設けた。ここが三つ目のターニングポイント。娘は一人で真っ暗な部屋で先生と話した。親は聞こえない部屋で待機した。電話が終わった娘の顔は真っ赤な目と鼻、流した涙でボロボロだったが、目の力は復活していた。その後、娘はお風呂でシャワーを最大限まで出して大きな声で泣いていた。そして、お風呂から上がってきた娘の心はしっかりと立て直されていた。

翌日、第一志望校の豊島岡入試一回目。
心も体も万全な状態での突入。
後から聞いたが、上履きを忘れてしまい外履きカバーをお借りしたそうだ。私が確認不足で申し訳なく思っていたら、それくらいで私はテストに影響が出るほど弱くないと言われた。この時の娘はメンタル最強だと思った。

19時の豊島岡の合格発表。
家族4人でパソコンを前に確認した。
合格者の欄に受験番号を確認。
「やったー !!!よっしゃー !!!」
ホッとした。良かった。おめでとう。
そして、一人大泣きしていたのは、娘ではなくパパでした。春からは第一志望校の豊島岡へ進学します。

あっ、そうでした。
豊島岡の入試を終えた後、メンタル最強な状態で女子学院の合格発表をみましたが、不合格。わかってるわ!と笑顔で終了。前日、存分に泣きましたので、こんな感じでした。
我が家の2023中学受験物語はここまで。
算数と理科が大好きになり学ぶことの楽しさを知ることのできた中学受験は娘の宝物です。日能研の先生方の冷静で素早い対応に心から感謝致します。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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