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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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娘の挑戦、親の仕事

  • 年度:2024
  • 性別:女子
  • 執筆者:
娘が日能研に入ったのは小3の2月。日能研全国公開模試の偏差値は53。
自身も日能研OGで、当時偏差値70越え当たり前だった母は途方に暮れた。

そんな時、担任の先生がおすすめしてくれたのが「テストの直し」。
育テ・模試が終わったら、間違えた問題のうち正答率が高い問題で、自宅で解き直しをしてもマルにならなかった問題をピックアップする。それを2週間後に解き直して、解ければOK。解けなければさらに2週間後に解き直す・・・というもの。
最初、コピーして紙で管理していたが、最終的にすべてPDF化して、娘専用の「デジタル解き直し問題集」ができた。
これは本当に効果があった。
コツコツと解き直しをしてできない問題を繰り返すことで、成績は徐々に上がり、5年生の平均偏差値は60程度になった。

親のもう一つの大事な仕事は、志望校探し。
小4の頃はまだコロナ禍の中で、学校説明会の予約には本当に苦労したが、代わりにユリウス主催のオンライン説明会を活用するなどして、とにかくたくさんの学校の説明会を聴いた。そして、親がスクリーニングした学校に娘を連れて行って、好きなところ・苦手なところ・志望度をヒアリングする。
1時間半以内で通える学校で、現在の偏差値からプラスマイナス10ぐらいの範囲の学校をしらみつぶしに調べると、偏差値帯ごとに「ここなら喜んで娘を通わせたい」と思える学校が見つかる。
全ての偏差値帯に志望校ができると、思うように成績が上がらない場合の精神安定剤になるし、これからの勉強の目標にもなる。
最終的に、チャレンジ圏・適正圏・安全圏・超安全圏の範囲にわたって、「どの学校に合格しても大成功」と親子共に思える併願を組むことが大切。そうすれば「失敗」の可能性は限りなくゼロにできる。

小6になり、授業内容が難しくなって、算数と理科には苦戦した。
そんななか迎えた夏休み。
母は娘に、「夏休みがいかに大切か」をとうとうと語った。基礎固めができる最後の時期だよと。
しかし!
お盆休みにとんでもないことが発覚。娘はなんと、夏期講習テキストの共通問題(通称428題)の解答を丸写ししていた・・・
母の頭に「受験失敗」の文字がよぎる。でもここで諦められない。
結局、お盆期間は毎晩深夜まで娘に張りついて、共通問題を一気に最初からやり直した・・・・(それで巻き返せたとはいいがたいが。)

そうはいってもまだ小学生。母がお膳立てした通りには物事は進まない。
それでも、そのあと娘は頑張った。
それ以降、解答の丸写しは一度も起こらなかった。
1月には自主的に勉強し、気を付けるべきポイントや忘れていけない解法のポイントを紙に書いて、自分から家中にべたべた貼って回った。
そして、2月の受験を5日まで戦い抜いて、持ち偏差値からすると大満足の学校に合格をいただいた。
一方で、熱望のチャレンジ校からのあっけない「不合格」もいただいた。
それもこれも、娘の貴重な人生経験になっただろう。

最後に。繰り返しになるけれど、勉強を教えること以上に「どこに受かっても大成功」と思える併願プランを組むことが、親の一番の役目だと思います。
時間が許す限り、学校見学に行ってください。「こんなに偏差値低い学校は受けないだろう」と思う学校に、見学に行ってください。思いがけない魅力的な学校が見つかります。
それが2月の第一週、どれだけ親子にとって心強いお守りになることか。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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