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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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中学受験を考えていなかったのに入塾し、貴重な体験と最高の結果

  • 年度:2024
  • 性別:男子
  • 執筆者:
4年生の秋に全国統一小学生テストのTVCMが流れてきた。
「うちの子はどのくらいのレベルなのかな?」
ほんの軽い気持ちで受けさせた。
テスト結果を見て「結構できるんだなぁ。じゃあ、もっと伸ばしてあげた方がいいのかも」
この時はまだ中学受験のことは考えていなかった。
もうすぐ5年生なんだし、受験対策向け詰め込み進学塾じゃなくて、思考力を伸ばしてくれるような、楽しく勉強できるような塾がうちの子にはあっている気がする。そういえば「シカクいアタマをマルくする。」電車に乗っている時によく解いてみて面白かったなぁ。もしかすると、ピッタリなんじゃないだろうか。
日能研の入塾テストに無事合格!!家から近くにあってよかった。でもいきなり上から2番目のクラスなんて大丈夫なのか?みんなは3年生とか4年生から通っているはずだし、新5年生からの入塾でついていけるのだろうか・・・
そんな不安を抱えつつも、いざ通ってみるとあっさりクラスに馴染んでしまい、友達もできて塾通いがとても楽しい様子。だが学習内容は学校と比べて段違いに難しいため、家では分からない算数の解き方や他の教科も丁寧に教えた。そうこうしているうちに育成テストの結果もだんだん良くなっていき、親からしてもそれがうれしかった。

ある日突然、日能研からの電話。
何があったのかと不安になったが、クラス移動の連絡だった。せっかく今のクラスに慣れ親しんできたところに、あっというまのクラス替えで、先生が変わってしまうことにも抵抗感があり、勉強が大変になるだろうからとても不安である、ということを伝えた。
「大丈夫です。安心してください。」その一言であっさりクラス替えを了承してしまう。だがその言葉通り、すぐに馴染んだようで、親の取り越し苦労だったようだ。
新しいクラスには算数の王者と呼ばれる男子や、上位常連の女子たちがいて、ものすごく刺激を受けているみたいだ。
授業の算数プリントバトルで勝った負けたを楽しんだり、育成テストや公開テストでノートがもらえるかもとドキドキしたりと、日能研通いを目一杯楽しんでいる様子。順調に伸びていく様子から、中学受験した方がいいのかもしれない。そう考えるようになってきた。
しかし、どの学校がいいかなんて息子はまったく知らない。大学進学実績や偏差値を見せて、通える範囲の学校を教えたら、最難関校を選んだ。受験後に息子に聞いたことだが「あの時はこんなにすごい学校だとは知らなかった」と笑って教えてくれた。
何はともあれ、その学校を受験することを決め、頑張ることになったのであった。

中学受験することに決めてすぐ新6年生の授業。通う曜日も1日の授業枠も増えビックリ。塾から帰ってきて、すぐお風呂に入り、すぐに寝ても朝がなかなか起きられず、毎日学校に間に合うギリギリの時間まで寝ている始末(何度起こしても起きないし・・・)。学校から帰ってきたら学校の宿題をやり(やらずにおやつだけ食べることもしばしば)すぐに日能研へ行くことになるので、塾の宿題が消化できない日々となっていった。

アスリートタイプではなくマイペース型の息子なので、家では長く勉強できない。仕方がないので効率的に覚えられるよう、壁一面に自家製の歴史年表を貼ったり、トイレには算数の解き方メモを貼ったり、さらには食卓の上にも植物解説や各都道府県の地図を敷いたり、お風呂では表側に出来事、裏には年号を書いたマグネットを貼って入浴中に並び替えさせるなどと工夫もたくさん。親もそれなりに頑張りました。(役に立ったのかは不明ですが)
しかし、やらなければならないことが増えすぎたため消化不良に陥り、社会のメモリーチェックは夏休み中には終わらずじまい(その後12月になってようやく終了)。そんな調子なので、社会はクラスの平均点を下げてばかり。志望校のSオープンでは60%の合格判定となるも、社会の偏差値は30台という驚異の結果を目にしてビックリ仰天!直後の10月からは国語の記述が思うように取れなくなり、成績が異常に悪化。さすがにこのままではまずい!と今まで考えていた受験プランを変更することにして、さらなる安全校候補をあわてて探す。

記述のやり方の基本からやり直し、先生のアドバイスを受けることで3か月後に完全復活。このときが不安の頂点となっていたが、相変わらずマイペースのまま進んでおり、過去問もほとんど進められないまま年が明ける。
感染症対策のため(いや、過去問をやるために?)1月の多くは学校を休むことに。このとき小学校では8クラスも学級閉鎖となってしまい、危うく難を逃れることができてラッキー。ようやく過去問を本格的に取りかかると同時に、最大の弱点である社会の対策としてメモリーチェック2週目を親と共に消化する毎日。しかし、社会の過去問では受験者平均にすらほとんど届かないため、かなり心配が続くことに。

ついに1月受験がやってきた。
さすがに1番最初の受験は緊張したようで思うようにできなかったようだが、とりあえず合格。そのあとの超難関校にも合格できたことで心に余裕が生まれた感じになった。過去問も順調にこなすことができるようになり、安定感がでてきた。そして良い状態のまま2月の受験に突入。当初からの第一志望校に無事合格することができて、心から喜びあうことができました。

日能研に通った2年間はかなり濃厚な時間を過ごすことができ、わが子の潜在能力を最大限に引き出していただけたと感謝しております。そして、日能研を選択した私の勘もまんざらではなかったと自分を勝手にほめています。
第一志望校に合格できたことももちろんですが、塾での勉強をこんなにも楽しく取り組めたこと。先生や友達ととても濃厚な時間を過ごせたこと。本当にかけがえのない貴重な体験をいただくことができ、心からお礼申し上げます。
ありがとうございました!!
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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