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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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友だち・仲間

仲間と乗り越えた,6年後期から入試直前期

  • 年度:2024
  • 性別:女子
  • 執筆者:本人
毎週土曜日、国語の授業が終わったあと,私は10分ほど教室に残って友達と喋ってから帰っていた。

夏から冬,入試の数日前まで,この5人でくだらない話をして勉強の話はしなかった。過去問の文句とか,そういう日頃のストレスも,塾の一週間で70分×9コマ+休み時間という細くて深い繋がりのある彼らには話せた。大人には言えない子供だけの話,学校の人の話,好きなものの話などなど。

居残りメンバーはAさん,Nくん,Gくん,Kくん。Aさんとは5年生の時に仲良くなって,それからいっしょに帰っていた。一緒にいて安心できる,塾の中で一番いろいろな事を話した友達だ。Nくんは6年生に進級してから仲良くなった。初めて一緒に帰ったのは夏期講習の途中だったと思う。入試会場でも会い、明日も頑張ろうと言いあった。Gくんも6年生になってから仲良くなった。日特で会った時や,帰る時に手を振ってくれたのが思い出に残っている。Kくんは5年の3月のテストで初めて一緒に帰った。明るい性格で,階段を降りるといつも目の前にお迎えの車が止まっていた。

みんなそれぞれ得意な教科が違った。志望校も違ったし,進学先も違うと思う。でもみんな,塾で言いたい事,塾じゃないと言えないことがあったのだと思う。
気づいたらお互いにさりげなく,お互いを待っている。そして喋って家に帰る。
私は他のみんなの気持ちはわからないけれど,他の4人もあの時間を大切に思ってくれていたのではないかと,そんなふうに感じている。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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