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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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習い事と日能研の両立
志望校・併願校の選び方
繰り上がり・補欠合格
家族の支え・フォロー
日能研が心の支えになった

最後の最後に桜咲く

  • 年度:2024
  • 性別:男子
  • 執筆者:
日吉に住んでいた事から、長期休みや土日祝日の朝は慶応大学の野球グラウンドを通るルートを家族で散歩をするのが日課でした。
慶応大学の学生さん達は、見知らぬ方にもきちんと挨拶をしていて、勿論小さな息子にも気持ちの良い挨拶をしてくれました。
そんなお兄さん達への憧れはその頃からあったのだと思います。
小学1年生から野球をはじめ、兄2人も中学受験をしたことから、僕も受験したいと兄達が通った日能研に入塾したのは3年生の2月。6年生の夏まで野球と勉強を両立してきました。
1番の見どころの6年生の野球が見れなかったのは親としてもとても残念で・・・
チームメートにも申し訳ないと思っておりました。
志望校が慶応!!どうしても慶応で野球をやりたい!!と言って勉強を頑張っておりました。
6年生になると成績がピタリと止まり、休部したら挽回出来るかもしれないという淡い思いも達成する事は無く、結局M1クラスでの受験となりました。
受験校を決める時も、慶応は絶対に受けたいと言う息子と慶応ではなく・・・とご助言下さった塾の先生の挾間に立ちとても悩みました。受験日までの成長で決めようと受けたい学校全てに入試の申し込みをしました。

まずは、1月校のS中学校・・・
この日、車で朝早く出発しました。
近くのマックで朝ご飯を買うのに寄ると本気で最後の勉強をしている小学生が沢山いました。しかし、我が家の息子はと言うと頭が働いていないような状況でした。
結果は不合格・・・
この時の悔しい気持ちを糧に3週間必死で勉強しました。
S中学校受験の時頭が働いてきたのは、3時間目だったという事で朝もきちんと起きて受験時刻までに計算と漢字を時間を測って解くなどの工夫もしました。
多分今までで一番集中して勉強したのではないかと思います。
そして迎えた2月1日国際教育が充実している学校に進学したいという気持ちの変化があり、慶應中学校よりT大付属中に進学したいという事で1日は午前午後共にT大付属中学を受験する事になりました。帰宅し速報を見ながら採点してみると後数点足りない・・・
1日合格出来なければ無理かもしれないと心の中で思っておりましたので、駄目だったかと残念な気持ちでおりました。
結果は、やはり午前午後共に不合格・・・
これまで、不合格しか頂けず息子のメンタルはと思ったら野球で培った気持ちの切り替え。最後まで諦めない心の訓練は健在でした。

2日午前・午後共にS中を受けました。気持ち切り替えて頑張ってくると教室に入っていった息子の背中は大きく見えました。
塾の先生もメンタルを気にして下さりお電話下さいました。
受験が終わり出てきた息子は、簡単だったのか出来なさ過ぎたのかわからない・・・と不安そうでしたが、午前午後共に合格を頂けました。やっとの合格本当に嬉しかったと思います。私もとても嬉しかったです。
S中の発表は掲示の為、塾にお電話した時の先生のお返事もとても喜んで下さっていたのが印象的でした。有難いなと感謝の思いでお電話を切りました。

3日T大付属中の不合格、午後のT中学不合格。
4日は残り1回のT大付属中を受験するために一日勉強する日と決めました。
5日最後のT大付属中不合格で息子の受験は終わりました。
受験が終わり数日後、S中でよかったと思えるようにS中で頑張る!!と言われた時にやはりまだ少し心の中では悔しさがあるのかと親として感慨深い気持ちでおりました。
私自身も煮え切れない悔しさが心の中にありました。
なんだか、ぼんやりと過ごす毎日でした。
ふと、T大付属中のHPをみていると繰り上げ合格の連絡についての説明が・・・
まさか、我が家にはこないだろうと・・・でも気になり何となく日時をチェックし意識して生活しているとまさかの東京都からの見知らぬ電話番号からのお電話が!!
T大付属中からの繰り上げ合格のご連絡でした。
ここ何年か繰り上げが無かったと聞いていたので本当に信じられない気持ちでいっぱいです。S中の入学手続きをしたことを気にして少し悩んでいた息子でしたがT大付属中への進学を決めました。本当に諦めずに最後まで全力で立ち向かった息子の粘り強い戦いだったのではないかと思います。

良かった・・・とほっとしていた時に受験前にどの様な受験があったのかとこちらの投稿を読みあさり、落ち着かない心が満たされていた事を思い出し、息子の受験ドラマもどなたかの心の励みになるといいなと思い投稿致しました。
皆様のお子様に桜の知らせが決ます事を心よりお祈り申し上げます。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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