3年生の3月、突然娘が中学受験に挑戦したいと言い出した。
この時期、既に大手学習塾では新4年生クラスがスタートしている。
仕方なく、近所の少人数制の塾などをいくつか見学し、4年生の春から受験勉強を開始。
しかし、娘は、同志もライバルもいない少人数制の塾に馴染めず、その年の冬には転塾したいと言い出した。
そこで、日能研全国公開模試でお世話になった教室に相談し、温かく受け入れてもらった。
すぐに仲の良い友達もでき、嫌々他塾に通っていたのが嘘のように、授業のある日を楽しみにするようになった。
期間講習など、体力的にも精神的にも辛い時があったと思うが、娘は一度も、塾に行きたくない、受験をやめたいといったことを口にしなかった。
同じ志を持つ良き友と切磋琢磨する日々が本当に充実していたのだと思う。
日能研で過ごした2年間の集大成、入試本番では第一志望校こそ一歩届かなかったものの、兄が通う第二志望校に見事合格。
娘はこの2年間で、志望校合格という嬉しい結果と同時に、目標に向かって努力するという貴重な経験を手にしたのだと思う。
私は当初、中学受験に対してやや否定的であった。
小学生のうちは思い切り遊んでいればいい、受験勉強は中学生になってからやればいい、そう考えていた。
しかし、やりたいことを我慢して、仲間とともに目標に向かって努力し、成長していく娘の姿を見て、そんな考え方も変化した。
この経験は娘の人生においてとても大切な意味を持つものになる、今はそう確信している。
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