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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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頑張っていれば、人生は必ずうまくいくようにできている~香蘭女学校合格に寄せて~

  • 年度:2024
  • 性別:女子
  • 執筆者:
我が子から見て、母・祖母・曾祖母・祖母の姉・祖父の姉2人、全て香蘭女学校の出身。そして物心ついたころから香蘭のバザーへ連れて行かれていたことで、「母の通った香蘭に行きたい」という思いを持つのは自然なことでした。
そんなことから日能研の門を叩き、志望校とその理由を話した時、担任の先生には大変に驚かれたことは今でも昨日のことのように印象に残っています。
確固たる志望校が決まっていることは受験への最高のモチベーションであり、また志望校をどこにするべきかと悩んだりブレる必要が全く無いことは、受験に臨むうえでは非常にやりやすかったです。とはいえ、一昔前までは中堅校だったのが今や上位校となっている今、目指す場所は非常に高く、厳しい道のりでした。
難問への取り組みにつらさを感じたのか、問題に向き合えず家庭学習での取り組みに身が入らない時もありました。そんな我が子に、担任の先生が5年生の夏期講習時には毎日、「学びのハンドブック」とその日の出来高を提出させ、チェックを入れて返却していただくという、とても強いサポート体制を組んでいただきましたし、6年生の夏期講習は毎日朝から夜まで日能研で自習と授業。秋以降も適切な練習問題プリントの提供など先生方の熱心な指導のおかげで、最後の最後まで走りぬくことができました。

しかし、いざ入試となれば、本当に恐ろしいことに出くわします。
6年生の後半では、過去問対策として特定の学校ばかりに取り組み過ぎたばかりに、模試ではできていたような問題が思うようにできなくなる、という状態に陥ります。
そんなわけで、1月10日と12日に受けた学校で、模試で出してきた偏差値の平均よりも下の学校を2回とも不合格となり、暗雲が立ち込めます。不合格であることを知り、親も予想外な結果に不安しかなくなります。結果的に1月13日に受けた女子校がやや高レベルの学校であったにもかかわらず合格を獲ることができたことで、一つの安心感は生まれますが、全く油断は出来ず。1月20日と26日にも入試を追加しますが、それもどちらも不合格。ますます油断ができないことに気づきます。

そんな緊張感をもって、2月1日、香蘭女学校の第1回入試へ。試験後の表情はやりきったという感じ。午後に受けた第二志望の恵泉女学園への第1回入試があるため、移動中はリラックスと前向きな声かけに専念。
そして夜9時に発表された、香蘭女学校第1回入試の結果は・・・不合格。算数が思うようにできなかったのが原因でした。我が子は泣き崩れます。我が子にとってこれまで最大の挫折に、それはつらかったことでしょう。しかし、親としては、諦めずに翌日にもう一度トライすることを励ますことに専念。ただ、その2時間後に恵泉女学園の第1回入試で合格を獲れていたことがわかり、一つの安心感が生まれます。

2月2日、午前は恵泉女学園の合格を獲ったことで時間が空いたことを活かし、家で2人で最終追い切り。
「恵泉での受験のように、落ち着いてしっかりやっていこう」
「くだらない計算ミスをしない。筆算で丁寧に」
「解ける問題を確実に解こう。難問には手を出さない」
という3つの作戦を立て、試験に臨みます。
試験が終わって試験場から出てきて最初の我が子の言葉は・・・
「算数がなぁ・・・やっぱりレベル上がりまくってた・・・」と暗い表情。
そんなわけで、翌日に受ける予定だった第3志望のお茶の水女子大附属を受ける気力は無くなっていたため、我が家の入試は全日程を終えることにしました。帰宅後も、香蘭への合格は厳しいかもしれないと泣くばかり。しかし、やり切ったならそれでまずは良し。最後まで頑張ったことを、ただただ褒め称えるのみ。

2月3日の午前7時。合格発表では「繰上合格候補者になりました」との表示。まだまだ望みが残っています。
その望みが繋がり、2月4日の午後2時過ぎ。香蘭女学校から繰上合格の電話が!こうして、晴れて、母方三代続けて通ってきた香蘭女学校へ、四代目として続くことができることになりました!

「頑張っていれば、人生は必ずうまくいくようにできている」と私は思っています。
もしうまくいかないのならば、頑張っていないのか、頑張り方を間違えているのか、頑張りが足りないのか、のどれか。
しかし、我が子は最後しっかりと頑張ってくれました。これからも、その道をしっかりと支えていこうと、親として思っているところです。

それにしても余談ですが・・・香蘭は繰上合格候補者であったため、恵泉女学園への入学権利を確保しておくために入学手続が必要なため、納めた入学金をおよそ24時間で放棄することに。日頃の蓄えがしっかりあったので良かったです・・・。なので、これから受験に臨まれる保護者の皆様には、何があっても心配ない蓄えをしっかりと持っておくことをお勧めいたします・・・。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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