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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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偏差値26からの大逆転!(1月入試編)

  • 年度:2023
  • 性別:男子
  • 執筆者:
12月24日の全国公開模試の4科目偏差値は26でした。
4年生入塾当時から成績は低空飛行を続け5年生時には何度も退室することを考えていました。6年生になってからは最後まで受験生活を完走することだけを目標に切り替え、本人も我慢して通塾を続けました。これはそんな息子の入試本番に起こった大逆転劇です。

6年時平均 R4偏差値が29.6でも合格をいただくことが出来た主な勝因は3つです。

(1)保護者会と個別面談【日能研のおかげ】
大手中学受験塾に通う最大のメリットは、蓄積された受験情報とノウハウを得られることです。
保護者会と個別面談で、第一志望校に合格するための併願校選びを教えていただきました。1月入試で一番大事なことは1勝1敗または2勝2敗になるよう出願することです。合格と不合格のどちらも体験することで子どもは大きく成長します。もし全勝してしまうと天狗になって勉強しなくなるおそれがあります。また親子共に不合格を味わい、メンタルを上手く切り替える練習をしておかないと2月に初めて不合格になってしまった場合、2日と3日の入試が難しくなるリスクがあります。3年間努力してきた実力をすべて出し切って、2月に合格するための併願作戦を11月から何度も検討しました。

(2)長崎N中合格【本人の頑張り】
我が家の併願作戦は次のとおりです。
埼玉の第一志望H中(偏差値40)を1月10日午前と12日午前に出願。しかし自信のない子どもの本命校にいきなりぶっつけ本番は危険です。そのため入試本番を事前体験させるため、6日に長崎N中(首都圏入試38)を都内で受験することにしました。長崎N中の入試説明会(東京)では過去問の配布がありましたので本番直前に一年分の対策をしました。また例年9割5分程度の受験生が合格していることも教えてもらいました。日能研全国公開模試の全体順位10,500人中9,500位に沈んでいた息子でも合格可能性ありです。下位1割に沈まなければ合格です。

6日の人生初受験はとっても緊張したそうです。サポートする親も朝の支度に受験会場までの付き添いとお見送り、試験後のお迎えやランチの過ごし方など本番に向けた練習をすることが出来ました。合格発表は埼玉入試開始日の10日10時でしたが、不合格だった場合の精神的ダメージが怖かったので、すぐに合否確認するのは我慢しました。
10日午前はH中、午後はT三中(偏差値37)の人生初のダブルヘッダー受験でヘトヘトです。帰宅後、家族全員揃ってPCで合否確認しました。長崎N中「合格」の画面を見た息子は人生初の喜びで飛び跳ねました!受験生にとって「合格」は何よりの薬です。自信を与えてくれます。その日の入試結果は22時発表だったのですが確認したいのを我慢し、翌日の受験に備えて21時30分に家族全員就寝しました。

(3)メンタルコントロール【家族の支え】
11日午前のT三中2回目、午後のJ川越中(偏差値39)は厳しい日程でしたが、前日に合格を手に入れたのでともに高いモチベーションで入試に臨むことが出来ました。10日の2校は共に不合格を覚悟していましたので、合否結果は11日の試験終了まで見ませんでした。自分は合格できるんだという自信を持ったまま11日の両校に臨むためです。帰宅後にH中の結果が不合格であることを確認して、息子は私の膝にうずくまって泣きました。彼にとっては人生初の挫折です。10分程泣いた後、T三中の合格を確認し、笑顔を取り戻すことができました。

12日午前のH中はリベンジ戦です。この日も前日に合格を勝ち取っていたので彼の足取りはいつも通り立ち直っていました。H中の校門前ではお腹を抱えたままうずくまって受験会場に入れなくなってしまっている受験生も見かけました。きっと我々よりもしんどい状況に追い込まれてしまったのでしょう。1校でも合格していれば自己肯定感が生まれ、ポジティブに再試験に挑戦できます。試験後は夕方から日能研へ行き、帰宅後に家族全員で結果を見ました。不合格でした。息子はまた私の膝にうずくまって泣きました。5分程泣きました。その後J川越中の合格を確認し、笑顔をまた取り戻すことができました。

併願校選択のポイントは、合格と不合格を交互に体験して家族一丸で喜び悲しみ立ち直る経験を積むことです。2勝4敗の見通しで出願していた1月入試は結果的に4勝2敗で大健闘でした。2敗したH中も実は16日に繰り上げ入学許可の連絡をいただきました。全勝と知ると油断が生じて勉強しなくなりますので、本人には内緒にしましたが、これで2月入試は第一志望校優先でチャレンジことができます。

1月入試は不合格をいかに体験させ、そのチャレンジした結果をポジティブに捉え直せるよう家族全員でいかに支えることができるか重要です。不合格体験を乗り越えた子どもの成長こそが、中学受験最大のメリットです。2月入試も家族全員で支えます!
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