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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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想定外のことにも慌てずに

  • 年度:2024
  • 性別:女子
  • 執筆者:本人
私は、松葉杖をついて受験会場へ行った。2月受験のちょうど2週間前、学校の体育の授業で右膝の靱帯を損傷したからだ。
私の志望校は電車を乗り継いでいくところが多く、近くの駅からタクシーを使って学校まで行った。きっと私はすごく目立っていただろう。でも、周りの視線なんて気にしない。正確に言えば気にする余裕もなかった。ただ問題を解いて合格をもぎ取る。それだけ。

私はもともと自発的に勉強できる性格ではなかった。入塾したのは6年生の春期講習。覚えることが多く、少しずつ知識が増えていく感覚が楽しかった。しかし、最初は面積図すら理解できなくて、算数はなかなか解き方が定着しなかった。2年間の穴を埋めるためにも他の人より勉強が必要だと思っていたけど、長時間集中していることができなかった。

冬休み明けは受験勉強のために学校を休む人もいたが、私は家にいたところで自主学習ができるとは思えなかったため、友達としゃべるために学校へ行っていた。体調管理では風邪予防のために手洗い・うがいを徹底し、受験本番で眠くならないよう、早寝早起きを心がけた。

そんな時に怪我をして、目の前が暗くなった。怪我だけは絶対にしないように。家族や塾の先生から何回言われたことだろう。わかっているようでわかっていなかったのだと思う。でも、やるしかない。やっと受験生モードに切り替わったが、残された時間は少ない。学校は怪我が悪化しないよう受験まで休み続けたが、診察やリハビリのために週に2、3回通院しなければならず、待ち時間はメモリーチェックで知識を詰めこんだ。最終的にメモリーチェックは社理どちらも4周した。過去問をまとめたノートを作って何度も見直した。

結果的に私は何事もなく受験を終えて、入学式を迎えた。受けたい学校は全て受験することができて後悔はない。通学にヘロヘロになるが、全て自分の行いの結果なのだと開き直ることにした。ただ、春休みを満喫したい人、学校生活を謳歌したい人は受験直前期の体育は力をセーブすることをおすすめします。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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