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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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「困った時」「つらい時」は日能研に行く!

12歳の手ごたえはあてにならない

  • 年度:2024
  • 性別:男子
  • 執筆者:
「試験終わって出てきたとき俺が笑ってたら、できたってことだから。じゃあ、行ってきます。」と強気の発言をして入試会場に入って行った息子。
1月受験が順調すぎるほど出来がよく、直前に本番を想定して問いた過去問も合格ラインに余裕で達していたので、緊張はしていたけど、普段どおりにやれば大丈夫だろうと思っていました。
しかし、現実はそんなに甘くはありませんでした。
試験が終わり、出てきた息子の表情が今までになく暗く、落ち込んでいるのがわかり、「あ、だめだったんだ。」とすぐにわかりました。
さっきの強気の発言はどこへやら・・・
午後入試もあったので、今受けてきた試験については触れず、「おつかれさま、お腹すいたよね、ご飯食べに行こう」と声をかけました。
すると、息子が「午後入試、行きたくない。疲れた。もう帰りたい。」と言ってきました。
午後入試に行きたくないは想定外だったので、私も動揺し、「疲れてるのはわかるけど、2教科だし、明日以降に繋げるためにも受けといたほうがいいよ。お昼食べてちょっと落ち着こう」と言いました。すると、「今の試験全然できなかった。疲れたし、こんな気持ちで午後入試受けても受かる気がしない。だから帰りたい。」と頑として行かないの一点張り。
途方に暮れて、日能研に電話をして、先生に事情を説明し、息子とも話してもらいましたが、結局彼の気持ちは変わらず。
1月校に合格していること、午後校は合格しても進学の意志がないことから、試験を受けずに帰宅しました。
帰宅してから、息子は2時間ほど眠りました。
息子は昼寝してすっきりしたようで、私に持ち帰った国語の問題を解いてほしいと言ってきました。
私が国語の問題を解いている間、息子は社会で自信なく解答した問題をネットで調べていました。
私が解いた国語の答案と、自分で調べた社会の解答でざっくり自己採点した結果、息子が思っていたよりもできていたことがわかり、少し希望が見えてきました。
それでも、20時の合格発表までは気が気ではありませんでした。
息子は翌日の入試の準備でzoomの学校別対策を受けていましたが全然集中できていませんでした。
そして、運命の合格発表。
息子が合否確認のボタンをクリックすると・・・
「おめでとうございます。今回試験の判定は合格です。」
息子と抱き合って喜びました。

その時、日能研の最後の保護者会で先生から言われたことを思い出しました。
「子供ができたといっていても決して鵜呑みにしないでください。その逆もです。手ごたえがあったと言って不合格だった子も、できなかったと泣きながら塾に報告しに来た子が受かっていたこともあります。12歳の手ごたえはあてにならないんです。」

本当にその通りだと思いました。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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