コラム・読み物

コラム・読み物トップへ

親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

関連キーワードへ

この記事の関連キーワード
健康・メンタル管理
家族の支え・フォロー

まさかの保健室受験

  • 年度:2024
  • 性別:男子
  • 執筆者:
2月1日朝起きると「寒いっ」とつぶやく息子。決戦の日はその一言から始まりました。

前日の1月31日までは体調不良の気配もなく自習室で過去問を解いていたんです。
息子なりにコンディションを整えていたはずです。
それがまさか翌日2月1日朝に発熱。体温計測を計測すると37.8℃。

「神様はすごい試練を与えるんだな」と思いました。

事前に購入していた感染症の検査キットで自宅チェック。陰性。
次男は熱の上がり始めでかなり辛そうですが、受験するのであればもう出発しなければならない時刻です。
気力で受験校へ向かい、受験校で直接相談。

そして保健室受験となりました。

午前中、なんとか4教科をやりきったものの午後受験はどうしよう。
帰宅を検討するも、午後受験を予定していた学校は息子の第一志望校。
息子の様子は明らかにグッタリ。
温かいうどんを食べ、解熱剤を飲み、目は涙目。だけど受験する気持ちだけは変わらないようでした。
到着した午後受験の学校にも体調不良の旨を報告し、再び保健室受験です。

付き添いは父親でした。
私は何度もメールで「無理しなくていい」「体がいちばん」と伝えました。
まだ明日以降も受験のチャンスはあるから今日は帰宅して休んでもいいのではないか。と。
でも、息子は強かった。
その状態の息子を現地で見守った父親の精神力も強かった。
(心配性の私が付き添いだったら息子が「やる」と言っても、引きずって家に連れて帰っていたかもしれない)

時間が経つのがとても遅くて感じました。1分1秒が長い・・・・・・。
「そろそろ国語が終わったね」「算数までやりきれたね」「途中退出の連絡はない?」「あとは理社だけだ」
試験中、父親とずっとそんなメールのやりとりをしていました。

いつ学校側から途中退出してくださいとの連絡があってもいいように心の準備をしていましたが、まさかまさかの午後も4教科をなんとかやりきりました。

もうとにかく家には帰ろう。

入塾から3年間頑張ってきて「受験できなかった」という結果になるのが本人もいちばんイヤだったようで、明らかに体調は良くないのに「行かない」「受けない」とは絶対に言いません。
もうそれだけで息子の「頑張り・成長・ガッツ・根性」全部を見れたと思います。
もう褒めることしかできません。

もうそれだけで十分だと思いました。

そんな息子は午前校・午後校ともに合格をもぎ取りました!
執念の合格です。
念願かなって息子の第一志望校へお世話になる事を決めました。

本当に本当にお疲れさま。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
  • 前のドラマ
  • 次のドラマ

PageTop