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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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中学受験の先にあったもの

  • 年度:2023
  • 性別:女子
  • 執筆者:
中学受験が終了して早10日が過ぎました。
今、私達家族は抜け殻のようになっています。

日能研の門を叩き、駆け抜けた3年間。
毎週のように訪れるテストに一喜一憂し、クラスアップに喜び、あまりにも酷い算数の成績に何度も叱られ、教科書を捨てられそうになりながら、娘は3年間休まずに通い続けました。
継続がだんだん自信へと繋がっていくのが分かります。

そして、家族全員が未経験で挑戦した中学受験。
散々たる結果に、打ちのめされてしまいました。
熱望していた学校から毎日突きつけられた不合格の文字は、私達家族に重くのしかかりました。
初日午後のお守り校以外は何度挑戦しても不合格。良くない事と思いつつも、一抹の不安がよぎります。
このまま最後まで合格が貰えなかったら。辛いだろうな。
どうなってしまうんだろう。
残念ながら、その不安は的中してしまいました。
それでも娘は前を向き、歯を食いしばり、プレッシャーに飲まれそうになりながらも、走り続けた3年間に報いたい一心で最後まで戦いました。
最後に残ったのは、たった一つ頂いた合格。
決して満足のいく結果ではなかったとは思いますが、苦しみもがき、涙して、やっとの思いで頂いた合格を、娘は嬉しいと宝物の様に話してくれました。

私達家族が前を向くまでは、まだ時間がかかりそうだ。
そう思っていました。

昨晩帰宅すると娘が、受験のご褒美に買ってもらった携帯電話にも触らず、テレビも見ず、何やら机に向かっています。
先日までの忙しい日常を名残惜しむかの様に見えました。
妻が尋ねると、中学生に向けての勉強をしているとの事。
受験前は苦手の算数の対策ばかりでしたから、好きな勉強が出来て楽しいのでしょうか。
英語の本とプログラミングの本、そして、日能研の計算と漢字。
涙が出ました。
妻と娘にバレない様に、こっそり泣きました。
もういいのに。少し休めば良いのに。
既に娘はスタートラインに立ち、私達にまた一緒に走ろうよと言ってくれている。
次こそは勝つから、みんなでまた、走りたいと言っている。

中学受験の先にあったもの。
それは、悔しさを経験して絆を深めた私達家族の新たなスタートラインでした。

日能研関係者の皆様、お疲れ様でした。
そして、今まで本当にありがとうございました。
一生懸命駆け抜けた小学生時代を、私達家族は一生忘れないと思います。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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