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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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埼玉入試の大切さ〜失敗を乗り越えて東京入試へ〜

  • 年度:2024
  • 性別:男子
  • 執筆者:
我が家が日能研にお世話になり始めたのは、5年生の2月、学年的には6年生からのスタートでした。
それまでは最寄り駅近くの塾に通塾していましたが、本格的に中学受験を考えて日能研でお世話になり始めました。理科と社会はほぼ初めてで授業についていくことで精一杯。日能研のテスト生活で得点でのクラス分け、席順・・・そんな生活が始まりました。テストでは思うように点数が取れず、結果を見て落胆。本人が一番気にしているのに親も言わなくてもいい事を言ってしまい、息子は大泣き。その後お風呂の中や布団の中で泣いている姿を何度も見ました。色々なことがある中、日々頑張る息子の姿を見ていく1年間でした。

そして1月10日の埼玉入試。初日は予想以上の結果に家族で浮かれていました。しかし2日目。息子の感触的にもそこまでだめだったわけではないのかなと思っていたのですが、結果は午前午後不合格。結果発表の画面を見て、息子は隣で「うんうん仕方ないよ」と言っていましたが、部屋に戻って布団の中ですすり泣いている声が聞こえてきました。まだ12歳になったばかりの心で受け止めるという大変さを痛感しました。その学校は最終受験日が1日日程があいており、最終日程日でもう一度受験するか迷っていました。どうしようと思い、塾に電話をしたところ、塾長先生が対応して下さり、今の息子の様子、埼玉入試を続けるかどうか色々話を聞いてもらいました。先生は「合格もらいに行きましょうよ!本人が頑張れるように背中押します!」と言っていただいて、本当にすーっと何かが晴れていくような感覚でした。電話を切り、不合格を知った次の日ということで目を赤く腫らしテンションも下がりまくり。家の中で息子と私だけの重苦しい雰囲気。明日最終日大丈夫かな・・・と思いながら、午後からのユリウスに送り出しました。「いってきます」と暗い声。親がしっかりしなくちゃ、まだ1月なんだから2月こんなんじゃダメだと何度も自分に言い聞かせていました。そして息子の帰宅。「ただいまー!!」と明るい声が玄関に響き、あれっ!となりました。開口一番、「先生が帰りに声掛けてくれて大丈夫だって!!やれるって!!明日頑張る!!」と人が変わったかのように机に向かい取り組み始めました。メンタルの部分で乗り越えられたのかそこからの集中力は凄まじいものでした。

そして次の日。行きの電車の中でも、とてつもなく集中して、苦手な教科を復習。最後いってらっしゃいと見送り、向かっていく後ろ姿は今でも忘れられません。結果は予想以上のクラスに合格!発表の画面をじっと見て、普段物静かな息子が「叫んでいい?」と言い放ち、「やったーー!!」という大声が我が家を包みました。親から言われる"大丈夫"と先生から言われる"大丈夫"の重みは違うものがあり、あの辛いタイミングでしっかり話をして下さった先生はさすがだなと思い、感謝の気持ちでいっぱいです。

埼玉入試を終えてからいよいよ東京入試へのカウントダウンが始まり、息子の表情は変わっていました。埼玉入試を失敗してからというもの、「油断しない!自分に甘くならない!」と言い、しっかり時間配分を気をつけたり、1つひとつを大切にする姿勢が格段に上がりました。そして2月1日、第一志望校を午前·午後と受験し、見事両方合格をいただき、我が子は第一志望校に入学します。そこからは他の学校はチャレンジなどせず、我が家の中学受験は終わりました。

正直、埼玉入試の失敗は息子をかなり成長させてくれました。その時はしんどくてかなり辛かったですが、今は最終日程日に受験をさせてよかったと思っています。息子なりに失敗を力に変えられたこと、そして第一志望校の合格を勝ち取れたことは本当に最高の財産になりました。

中学受験を通して、もうすぐ思春期を迎える息子と本当に濃い一年を過ごしたことは親にとってかけがえのない時間になりました。塾の迎えの帰りの車の中、模試へ行く道中など、口数が少ない息子でしたが何だか私も密かに嬉しかったです。日能研最後の授業の帰りの車の中で「今までありがとうございました」ととても恥ずかしそうに言ってくれ、息子にはわからないように私は泣いてしまいました。小学校の友達が遊んでいる中、時には泣いたり辛そうにしている息子を見ると本当にやらせてよかったのか・・・と何度も思いましたが、合格発表を見て目をキラキラさせた息子の表情は何とも言えないぐらい素敵で達成感に満ち溢れ、それに加え家族の絆、感謝の気持ち、様々な大切なことを親子で学べた一年だったと思っています。後を追うように次男が日能研生活をスタートさせている我が家。また長男とは違った受験を見せてくれるか、そしてそれがどんな風になるのか楽しみながら日々過ごしていこうと思っています。先生方、いつも寄り添って下さり本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願い致します。
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