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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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本人を信じることの大切さ

  • 年度:2024
  • 性別:女子
  • 執筆者:
親にとって受験とは、(自分自身ではない)子どものことを信じることができるか、この命題に真正面から向き合うことだと思います。

本番の2月東京受験を控え臨んだ埼玉受験。2校とも不合格という結果に、本人も親も動揺しました。1つは合格を取れると思っていました。東京の前に1つ合格を取りたいと思い、追加で受験することを検討しましたが、本人と良く話し合い、東京受験に集中することにしました。それでも私たちの場合は、挑戦校2校(第一志望、第二志望)、実力相応校1校(第三志望)を軸に考えていたので、本当に合格できるのか、不安は尽きませんでした。

埼玉の結果を受け、本人も納得の上、東京受験のスケジュールを組み直しました。受験校は大きく変えず、どのタイミングで実力相応校の合格を取れるかによって受験日程を変える、複数のパターンを作成しました。

2月1日の午前は第一志望の挑戦校を受験、同日午後は実力相応校を受験、午後で合格が取れれば、2日以降は第一志望、第二志望の挑戦校を複数回受験できるスケジュールを基本としました。1日午後の実力相応校が不合格だった場合は2日の午前、午後も同じ実力相応校を受験することにしました。

実際に1日午前に受けた第一志望の挑戦校の結果が1日の19時に不合格と分かった時には、本人も親もショックを受けました。埼玉受験から1つも合格が取れていないので、果たして合格を取ることができるのかと不安でした。それから3時間後の22時に、午後に受験した第三志望の実力相応校の結果が分かりました。結果は合格。初めての合格に子どもと抱き合って喜びました。

この合格によって、2月4日までに第一志望、第二志望の挑戦校にそれぞれ複数回挑戦することができました。子どもは2日、3日の結果が分かる度に悔しい想い、辛い想いをしましたが、4日の最後まで挑戦を続けました。最終的には挑戦校の合格を取ることはできませんでした。

しかし、結果が分かる度に気持ちを立て直したこと、また、2日午後の受験では直前に体調が悪くなり帰宅することも考えましたが、本人が受けると決断し受験できたこと、何より最後の日程まで諦めずに挑戦できたことは、子どもの気持ちの強さや成長を実感することができました。

振り返ると、第三志望の合格を取れたのは本人の努力の賜物であることに変わりはありませんが、親として、子どものことを信じて、サポートし続けることが大切だと思いました。この受験を通じて、子どもとともに親としても成長する機会となりました。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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