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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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逞しく育った娘を、誇りに思います

  • 年度:2024
  • 性別:女子
  • 執筆者:
いよいよ迎えた2/1の早朝。
朝食を食べながら「もう過去問は終了。今日はまだ誰も解いたことのない問題を解くんだね!」と、娘がつぶやきました。

1月埼玉受験ではお腹を壊し、まさかまさかの不合格スタート。
さらに連日の遠征で発熱し、その後も風邪をこじらせて、咳止めを飲みながらようやく迎えた2/1早朝です。

「もう過去問は終了。今日はまだ誰も解いたことのない問題を解くんだね!」
緊張で押しつぶされそうな親とは正反対に、充実した笑顔でこう言い放つ娘を、本当に頼もしく思いました。
私も(これならきっと大丈夫!落ちてもやり切ったんだから、すがすがしい気持ちで切り替えられる!)と心の中で呟きながら家を出ました。

前日1/31は仲良しのNちゃんと自習室に籠っていたのですが、「絶対にNちゃんとこの階段を上るんだ!いってきます!」と言って、振り向きもせず試験会場に入っていきました。
私はといえば…パイプオルガンのあるすてきな講堂で、友人からもらったお守りを握りしめひたすら龍神様へ神頼み。宗派も宗教すらもあったもんじゃない必死な姿は、滑稽だけれど笑う余裕なんてありませんでした。

試験終了後はすぐに昼食を食べたのですが、「国語にドキドキしていたけど講習で扱った作品が出たから落ち着いて解けたよ」と、笑顔でハンバーグを頬張っていました。

3年間の日能研生活で大きく成長した娘。
私は口にこそ出しませんでしたが(もう合否なんてどうでもいい。おいしそうにハンバーグを食べて元気いっぱい育ってくれればいい!)と、心の底から思いました。
合格の先にあるキラキラした中学校生活もいいけれど、ここまでの頑張りで大きく成長した娘が本当に誇らしかったです。

そして迎えた翌日13:00。
合格の2文字を見て、絶叫しました!
そして二人で大泣きしました。

私は娘を、娘も私を。互いに相手を不安にさせまいと思って気丈にふるまっていたけれど、本当は愚痴も弱音もいっぱい吐き出したかったんだと・・・泣きながら互いに本音を話し抱き合いました。

その後、教室に第一志望校合格の報告。
ひと段落して「お茶でも飲もうか」と落ち着きを取り戻す母娘の向こうで、最後まで蚊帳の外だった父親が、いよいよ自分の出番だとばかりにPCを立ち上げました。

「よっしゃ、もう入学金払っちゃうぞ~!」と、妙にハイテンション。
日々の勉強にも志望校にも一切口を出さなかった父親ですが、最後に大仕事が待っていることを覚えていてくれました!

3人家族の小さな物語。
特別ドラマチックでもないけれど、3人で力を合わせて難局を乗り切って、親も子も逞しくなれた気がします。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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