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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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日能研が心の支えになった

基礎クラス女子の中学受験

  • 年度:2023
  • 性別:女子
  • 執筆者:
娘は新4年生の2月から通塾しました。そこからクラスはずっとW2。塾の授業だけでは追いつけない娘に、親が家庭教師となって伴走し、何とか平均辺りを彷徨っていました。しかし、学年が上がり塾の授業が増え時間も遅くなると親が勉強をみる時間はだんだんと減っていきます。
6年生の夏休みから学習面での親のサポートは全くなくなりました。案の定、成績は下降。冬期講習前には今まで合格圏内にあった志望校は圏外となりました。親は焦るばかりです。

そんなとき心の支えになったのが日能研の先生方でした。今までも、いまいちやる気の出ない娘を心配(正しくはイライラ)した私は、担当の先生と面談を繰り返してきました。その度にアドバイスや励ましをいただき、もはや学習相談というよりはカウンセリング。話を聞いていただけるだけで、親は安心するのです。一方で娘にも、客観的に自分を見られるよう導いてくださいました。
入試直前期、娘は毎日自習に行っていましたが、その時が一番楽しそうに通塾していました。親はこれから起こる現実にビクビクする毎日でしたが、娘は夜遅くに帰ってきても、塾でのエピソードのおしゃべりが止まらないほどでした。緊張感漂う入試直前期に、子どもたちをいつもと同じように明るく迎えてくださる先生方には本当に頭がさがる思いでした。
娘はそんな先生方のおかげで、平常心のまま入試本番を迎えました。

2月1日。
娘の第一志望校は午後入試でしたので、午前中は別の併願校を受けてから向かいました。偏差値も倍率もかなりのチャレンジでしたが、手応えはあったようで「問題、おもしろかった!」と。
しかし、その日の夜遅くの合格発表の画面は灰色でした。
娘は顔色ひとつ変えず頷くと、次の日のリベンジに向けてすぐに布団に入りました。
でもしばらくすると私の布団へやってきて「眠れない」と。もう私と変わらないくらい大きくなった手を繋いで眠りました。

2月2日
いつもは起こされても起きない娘が自分で5時に起きて、第一志望校の二度目の入試へ向かいました。この時はまだ1日午前校の合否が出ていなかったため、私には昨日ほどの余裕はありません。しかし娘は平常心でした。「受験生は入試当日まで伸びる」この言葉の意味を実感せずにはいられませんでした。

娘の二度目のチャレンジが始まってしばらくした午前10時。1日午前校の合否が出ました。『合格』あんなにホッとしたのは出産以来でしょうか。背中に小さな翼が生えたくらい心が軽くなったのを覚えています。そして、今まさに頑張っている娘を祈って応援することだけに専念できました。この時点で合格をひとつでも持っていることはメンタルに想像以上の大きな力をもたらしてくれました。

試験を終え、戻ってきた娘と駅に向かう途中、「1日午前校、合格だったよ」と伝えるとパァと顔が明るくなり、どうしてもっと早く教えてくれないの!と興奮していました。その日の午後の併願校の入試にも軽い足取りで行くことができました。

そして夜。いよいよ第一志望校の合格発表です。スマホを手に「こわい~」と言いながらも何の躊躇いもなくポチッとする娘。そこに見えたのは桜が咲くピンク色の画面と『合格おめでとうございます』の文字でした。思わず歓喜の声を上げる私を「ママ、しーっ!」と注意し、2日午後校の合否も確認する彼女。こちらも合格でした。

しばらく放心状態のあと「全部受かったよぉ~!!」の言葉を発すると同時に声を上げて泣き出した娘と抱き合って号泣の母。嬉しくて舞う父、オロオロしながらも嬉しそうな弟。家族みんなでこんなに喜んだことがあったでしょうか。
我が家の中学受験はこうして幕を閉じました。

6年生の後期に過去最低の偏差値と共に、合格圏外へとはじき出されても、先生方が焦ることなく必要なアドバイスをくださり、淡々とそれをこなした娘。それこそが合格の秘訣だったと思います。親は幾度となくネットで高評価の問題集に手を出そうとしたり、ブログを頼りに効果的な勉強法を調べたりしていましたが、日能研の先生方が一番近くにいて、一番信頼できる最高のプロフェッショナルです。そんな当たり前のことが見えなくなるくらい受験に必死でした。

中学受験を通し、娘は驚くほど成長しました。いつの間にこんなに頼もしくなったのでしょうか。受験に専念するために習い事をやめたり、学校の友達と遊ぶ時間が取れなくなったりと、もちろん失ったこともあるとは思いますが、今娘が手に入れた自信や達成感を見ていると得るものの方が多かったと心から思います。
我が家の中学受験を支えてくださった日能研の先生方に本当に感謝です。ありがとうございました。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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