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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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合格以上に得たもの

  • 年度:2023
  • 性別:男子
  • 執筆者:
我が家の中学受験はちょうど1年前、新6年生になるタイミングで入塾したことから始まります。
それまで受験勉強をしてこなかった子がこの時期の入塾。
本人の希望で踏み込んだ中学受験の道は親から見ても無謀な挑戦でした。
もとより、大きく成長した体にはまだ時折5歳児のような幼さが見え隠れするような子。
みんなが復習する中、必死に覚えていく作業。
莫大な量に面食らいながら、泣き言を言いながら、感情を爆発させながら喰らいつく日々。
本人からすればやってもやっても追いつかない。
感情のぶつけ先は母親でした。
私は未熟な母親ですから思うようにならずにわがままに感情をぶつけてくる時は相手にしませんでした。
『受験は自分の希望、誰でも掴めるチャンスじゃない。塾に通えること、受かれば通学できること、そこはさらに自ら学ぶところ。現実が見えていないのなら、そのチャンスは手放せばいい。』と受験勉強をやめるように突き放す時もありました。
やらなきゃいけないこともわかっていて、でも大変で弱音を吐きたいだけの子に酷なことをしてると今となっては思います。
でもその時はもう夏前で受験校を決めたりする時期。
ただでさえ出遅れている我が家に悠長に寄り添う時間はありませんでした。
学校見学や説明会を通して本人のやる気も増し、夏期講習中は理科と社会の遅れを埋めるべく、朝から自習室通い。
夏が終わる頃には1日2食を塾で弁当を食べる日々にも慣れ、幼い感情を覗かせることは明らかに減りました。
本人もその期間を乗り切ったことが後に自分の大きな糧となっているようでした。

我が家は子供が行きたい学校に挑戦する為の受験勉強でしたので、その学校に受かるかどうかでした。
成績は上がりつつあったとはいえ、合格基準には達したのは一度だけでした。
なので1月受験は成功体験になるような学校を選び、2月は1日と2日両方出願しました。
2日の結果を受けて、3日と5日の出願をし最後まで挑戦する予定でした。
この時期の自宅学習は1月受験の結果を受けて気持ちは前向き。
受験準備1年では全てを網羅できず、最後は各教科得意分野の強化に時間をあてました。
毎回テストのたびに言っていたこと『とれる問題は絶対に取る!』
それを一つ一つ増やしてきたこの1年だったように思います。

前日は早めに休み、当日早く起きて計算を解いて朝食を食べ、試験会場近くで応援Zoomを繋ぎました。
『大丈夫!!』そう声をかけてもらい、力をもらって、気合も入れてもらいました。
いつも通り楽しく冗談なんかも言いながら会場に向かいました。
笑顔だった息子の顔が校舎に入る時にピリっと変わりました。
またここでね。いってらっしゃいと見送りましたがその後ろ姿は精神年齢5歳児の息子の姿ではなく、とても頼もしい姿でした。
正直私としては合否関係なくこの瞬間すでに受験を応援してきて良かったと本当に思いました。
1日は午前・午後受験で帰宅後は疲れも見せずに、答え合わせや解き直しをはじめ、不合格を知ると直ぐに塾に電話して算数の先生にZoomを繋いでもらって明日の対策の相談をして、早めに就寝。

2日目も自ら5時前に起き計算や確認を黙々としていました。
2日目は少し早く応援Zoomに入り、昨日の反省点と今日の注意点の確認をしていました。
会場近くでゼリー飲料を飲んで(1日目は4科目に空腹を感じた為ギリギリにエネルギーチャージ)昨日同様話しながら会場へ。
出てきた息子の顔は今にも泣きそうでか細い声で『終わった・・・』と言いました。
不合格だった昨日よりも手応えがなく、埋めたけどできた気がしないとのこと。
帰宅後早々に解き直しや答えを確認し、翌日の出願をと、まだ諦めていない姿に成長を感じました。

発表は一緒に見ました。
画面は桜色。
合格でした。
その瞬間抱きついた息子に涙が溢れました。
この1年、頑張る彼を応援することで初めて経験することばかり。共に学ぶ日々でした。
家族が同じ気持ちでいられたこと、笑って過ごせていたこと、大したサポートはできなかったけど、合格を喜ぶ姿を見れて嬉しかったです。

最後になりましたが、合格まで導いてくださった日能研の先生方、共に学び励まし合った生徒のみなさんには心から感謝しています。
間違いなく入塾していなければ得られなかった経験と合格でした。
この1年は家族の絆を強くし、息子を大きく成長されるものでした。
ありがとうございました。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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