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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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介護と中受の両立

  • 年度:2024
  • 性別:女子
  • 執筆者:
4年生から日能研にお世話になりました。
最初の3か月は塾のある生活に慣れるので精一杯。
夏までになんとか生活習慣ができ、夏休み明けからは仕事から帰り夕飯を済ませてから、机の横に座っていっしょに楽しく学び始めました。

ところが、正月に実父が脳梗塞で倒れ、そのまま手術となり、5年生に上がってからは放射線治療や抗がん剤治療となり、リハビリ生活が始まりました。
なんとか回復に望みを託し週1~2で実家(自宅から1時間かかる距離)に通っていたのですが、5年生の夏からは容態が悪くなり、一日おきで仕事帰りに実家に通う介護生活となりました。
こうなると受験の伴走はまったくできなくなりました。

夫も帰りが遅く、お弁当やお迎えを託すことが出来ません。
幸い4年生の時に身につけた生活リズムがあったので、娘を信じて自走するしかありませんでした。
家族ですれ違いの生活の中、なんとか日々過ごすだけで精一杯。
そして手術から1年で残念ながら父は他界しました。
葬儀を終え一段落したのもつかの間、今度は実母の痴呆がひどくなっている現実と向き合うことになりました。
6年生になり「いよいよ伴走しよう!」と思った矢先に、先の見えない実母の介護生活が始まったのです。

母の介護生活は今でも続いています。
子どもの受験だけに邁進できたらどんなに良かったかと悔しい気持ちがないと言ったら嘘になります。
しかし、介護と中学受験が重なったからこそ、子どもも自覚を持って自分の人生について早めに向き合えたのかなぁとも思います。

そんなこんなで、5年生からはいったい今塾で何を学んでいるのかわからないまま娘を応援し続けるしかありませんでしたが、伴走できない私なりの工夫としては、マンガを多様することで、勉強している内容に興味と深みを持たせました。
そんな学習の工夫は、後輩たちへ~に書いてみようと思います。

人生、予期せぬことが一気に重なる時期もあります。
そんな時は1人で抱え込まず、周りに話していくことが大切です。
中受で知り合ったお母さまお父さまたちに、愚痴をきいてもらうことでガス抜きできましたし、ご近所さんに助けていただいたこともありました。
同じような境遇に置かれた方の目にとまり、少しでもお役にたてればと思い投稿いたします。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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