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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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伸び代しかない

  • 年度:2024
  • 性別:男子
  • 執筆者:
そもそも中学受験とは何のためにやっているのだろう。こんなことを言ったら炎上ものですが、本来遊びたい盛りに勉強ばっかりやっているのも不自然な話しだとは思いませんか。しかも、結局受ける学校も親の意思が少なからず反映されてしまっていることは否めません。しかし、何かを犠牲にして目標に向かって頑張るということは人生を生きていく上で本当に大事なことで、それを若いうちから体験できることこそが中学受験の意義なのではないかと思います。勿論、頑張って成功することは嬉しいことではありますが、それと同時に挫折を味わうという経験も同じくらい大事です。挫折は自分が成長するために何を意識して、何を修正すれば良いかを気づかせてくれます。

息子はまだ精神年齢が低く、ちょっとしたメンタルのブレで成績が乱高下する状況でした。
12月の日能研全国公開模試では全落ちも意識するほどに偏差値が急降下しました。子供もそうですが、親にとっても精神衛生上良くないのが中学受験の常で、辛い時こそ親が何事もなかったかのように振る舞えるかが重要です。とにかく全落ちだけは避けられるように、いつどの学校を受けられるかを息子に提案できるよう尽力しました。特に気をつけたのは1月の前受け受験でした。必ず1校合格できるように計画を立て前哨戦に挑みましたが、幸いここで息子に自信がつくような結果が得られました。ここから人が変わったように前向きな言葉が聞かれるようになり、直前の勉強も捗ったように思います。

2月1日の本命校は残念ながら不合格でしたが、その後へこたれることなく受験をこなしていき、12月の模試結果では絶対に受かることのできない学校からも合格を頂くことができました。行きたかった学校のひとつから合格を頂けたこともそうですが、本人にとってはやれることはやったという充実感があったということ、体調を崩すことなく予定通り試験を受けることができたことは親としても嬉しいことでした。

結果として一番行きたかった学校に行くことは叶わなかったという挫折を味わいましたが、ひとつの合格で風向きが変わること、メンタルコントロールは思っているより重要な要素であることは本人も感じていたのではないでしょうか。考えてみれば中学受験など精神を病む程結果に囚われなければいけないイベントではありませんし、羨ましいことに受験生皆さんの人生は始まったばかりでこの先伸び代しかないわけなので、この体験を糧に自発的に色々なことにチャレンジして自分の目標に向かって頑張ってほしいと願っています。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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