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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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後がないという気持ちが掴んだ合格

  • 年度:2024
  • 性別:女子
  • 執筆者:
小3の2月に入塾し、最初と2回目のテストで2回連続で理科100点をとりました。
塾のテストで100点てでるの?!塾ってそんなに難しくないのかな?と単純なので親子で浮かれていたのが懐かしいです。
算数は当初から偏差値40台とひどく、反して国語は得意で毎回偏差値65前後。社理は単元により50~60、クラスも小5夏まではなんとか上のままでした。
その後算数のせいで、まんなかのクラスに落ちました。
この時はまだ6年の夏までに算数の偏差値が55にいけば上のクラスに戻れるかな?なんて淡い希望に満ちていました。

個別も併用し算数をみっちり教えてもらいましたが、1年通っても偏差値は横ばいでした。ひどいときには30台に下がり、日能研全国公開模試でも国語との偏差値差は毎回25近くありました。それでも小6夏前の個別面談では、希望していた吉祥女子中学校をチャレンジするだけしてみてもいいのではとは言われました。夏期講習も算数が苦手なりに必死に取り組んでいました。
ですが夏以降の志望校判定テストでは、今まで滑り止めとしか考えていなかった安全校ですら再考判定になりました。本人のメンタルもどんどん落ちていき、塾に行きたくない、もう公立でいい、受験をやめたいとまで言い出しました。

当然、秋の面談で志望校の再考を促されました。吉祥女子に憧れが強かったので次の志望校がなかなか決まらないまま時が流れました。みんなが志望校の過去問に取り組んでいる時期にうちの子はなにをしているんだろう、このままで仕上がるのかと親のメンタルもやられていました。そんな中、日特で受講している学習院女子中等科のオープンキャンパスに気分転換に連れて行きました。そこでようやく娘の志望校が決まりました。
既に10月。時間はありません。そこから過去問をひたすらやりこみました。幸いなことに学女は記述がメインの為、娘には抵抗はなかったようです。先生方にも添削をして頂き、算数以外はA日程分は合格最低点まではいけるようになりました。
ですが、やはりネックは算数です。算数のみ個別でも教えてもらいましたがどうしても点数がとれません。また特殊な問題形式の学女の対策ばかりしていたので、他の学校の対策がおざなりになり最後のテストでは4教科の偏差値が47。年末に先生にこのままでは全落ちするとまで言われてしまいました。
3年間頑張ってきたのに全落ちは避けたい、たとえ安全校でも1校は合格を掴みたいと、年末年始は安全校や実力相応校の過去問をみっちりやりこみました。もちろん元旦もです。いままでぼんやりしていた娘の顔つきがようやくそこで受験生になりました。
その結果、1月の前受けは3校の合格を頂きました。そのうちの1校は進学許容校でした。娘と二人で泣きました。ここの合格を掴めた事で学女の受験にあたって気持ちにゆとりができました。

そして迎えた2月1日、実力をだしきってきましたが算数のせいで不合格でした。
その日の午後の山脇学園中学校国語1教科入試は合格。2月2日午前は恵泉女学園中学校を受験予定でしたが山脇に合格した為、受験をやめました。午後は普連土学園中学校の受験でした。移動途中で学女の結果発表の時間になりました。試験前に見ない方がいいよと言いましたが気になるとの事で見、結果は不合格でした。娘は不合格の画面をじっと無言でみつめていました。
そしてそのまま入試会場に入っていきました。不合格の気持ちを抱えたまま受験にいって大丈夫なのだろうか・・・。待っている間不安で仕方ありませんでした。
数時間後、迎えた娘の顔はまだ沈んでいました。算数が難しかった様です。2教科入試なのでこれは国語次第です。学女の次に志望していたのが普連土です。2校ともダメなのか・・・帰りの電車ではフードをかぶってぽろぽろ涙を流していました。

そして3日早朝、普連土の結果がでました。予想に反して合格していました。算数がそこまで悪くなかったのかもしれません。先生がよく言っていたように「こどもは試験当日までタケノコのように伸びる」その通りでした。ものすごくホッとしました。
そして少し明るい気持ちで学女のB入試に行きました。過去問でもB入試では合格最低点に届いたことがなかったので、これは憧れの気持ちに踏ん切りをつける為の受験でした。翌日の結果はやはり不合格。それでも今の自分の力をすべて出し切ったので悔いはないようです。

正月からでなくもっと前から受験生になれていたら・・・と親としては多少は思いますが、全落ちすると言われてから5校もの合格を頂けました。本人が後がないという気持ちを持ち、自分でここに入りたいという意識を高めていくことがとても大切だと思います。また算数が苦手なりに精一杯努力をし、合格をつかみ取った娘を誇りに思います。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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