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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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憧れから栄冠を手に

  • 年度:2024
  • 性別:男子
  • 執筆者:
「おいっ、駒場東邦中学校受かったぞ!」
もし1年前の自分に伝えたら、きっと驚いたに違いない。

5年生の時、文化祭を見学して気に入った学校。親の自分も説明会に行くたびに「ここで(自分が)学びたい。」と感じさせる不思議な魅力の学校。
ただ、当時の学力では駒東はチャレンジどころか雲の上の憧れ校。駒東日特に入れれば御の字、くらいに考えていた。

それがなんとか受講権利を得て、週5日の日能研通いを続けた。
6年後半の合判テストではR4を1回、R3前後を3回と、「もしかしたら」というレベルまで上げてきた。

ただ、人一倍勉強していたかというと、親として疑問符が付く。
年末までに、算数428題は1周、メモリーチェックは2周がやっと。
過去問をやっても、どの年も合格最低点には届かない。
算数で駒東では必出の数論と場合の数の成績が、年末になっても芳しくない。
そこで一か八かで関連する数学の読みものを与えたところ意外と食いついて、いや食いつきすぎて離さない。
目の前の入試を通り越し、あさっての方向-Σ(シグマ)や方程式-に時間を費やし始めた。
「おーい、そっちじゃない!こっちに戻って来いっ!理科も社会もまだ穴だらけなんだ...」

残り1か月足らず。無理に方向転換をさせてモチベーションを下げるのもよくない。自分の方法論を見つけ歩み始めた息子を黙って見守る決心をした。「各科目5点ずつ上乗せすれば合格できる。」と耳打ちし、この後何をやるかは本人に任せた(つもり)。
結果、昨年より基準偏差値上昇、志願者数増加という不利を跳ね返し、見事に第一志望校合格の栄冠をつかんだ。

何が真の勝因だったかは本人の手記を待ちたい。
一つ言えるのは、小さい頃から読書好き(受験前日も読んでいた)、記述も苦にせず下書き不要で埋めていく、そして発表系の習い事を続けていたため舞台度胸がついて本番に強い、という親とは正反対の能力が駒東合格の底力になっていたと思う。

何はともあれ、彼の3年半の努力が報われたことをうれしく思う。おめでとう。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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