コラム・読み物

コラム・読み物トップへ

親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

関連キーワードへ

この記事の関連キーワード
健康・メンタル管理
学校説明会・文化祭を活用しよう
志望校・併願校の選び方
過去問への取り組み
先取りシミュレーション!入試期間中
家族の支え・フォロー

最後は勝ち取りたいという気持ち&過去問とプリントのフル活用を!

  • 年度:2024
  • 性別:男子
  • 執筆者:
6年生後期のN偏差値4教科46、2教科48の息子が、第一志望T校(4科目:N偏差値47,51,48)・第二志望N校(2科目:N偏差値51)から合格をいただきました。
T校もN校も、R4偏差値で「合格」を出せたのは1回か2回。そんな年末の状況でも、合格を勝ち取る戦略は「過去問」+「合格力ファイナルプリント」(webから出せます)のフル活用だったと確信しています。

この2校に本命校を絞り込んだのは12月の初旬。
偏差値的には下のT校の4教科は、基礎的といいつつも自分の頭で考え、持っている知識をフル稼働して正解を導き出す力を試すような問題を出す学校だったため、このT校の対策にフォーカスすること=第二志望N校&その他併願校を勝ち取る戦略、と考えました。

このT校は過去10年×3回分=30回分の過去問と解答がHPに掲載されており、それをひたすら解くことが最高の対策になるため、ひたすら解き続けました。4教科連続が難しいときは、隙間時間で1教科だけでも。とにかく問題の傾向に慣れさせることに力点を置きました。

そうして迎えた1/31にまさかの38度越えの発熱・・・。
一瞬目の前が真っ暗になりましたが、2/1の朝ではなくてよかった!と気持ちを切りかえ、この日はひたすら解熱剤を飲んで休息。息子も私も不安でしたが、2/1以降を戦い抜くためには今休んで治すこと!と言い聞かせて1日を過ごしました。

迎えた2/1。
頭痛、のどの痛みを抑え込みながら午前に第一志望T校の1回目、午後は押さえ校N偏差値41のK校。どちらも手ごたえはあったにもかかわらず、不合格。特に午後K校は早めの合格をとるためのセレクトだったので、茫然。息子は大泣きでしたが、2日、3日にも試験は続くので早めに就寝しました。

2/2。
体調は回復。午前のT校は得意の社会で撃沈。ここは3回試験がある中でもN52の一番難易度の高い回だったので、「仕方ない!」と切替え、午後の第2志望N校へ。お隣のお寺に参詣して臨み、見事一発合格。一方、第一志望のT校は予想通り不合格でした。
ここまでT校一筋に準備してきて、それでも合格できないことに親が悲しくなり思わず涙をこぼしましたが、息子は第二志望N校の合格が駆け回るほどうれしく、これを弾みに2/3に第一志望3回目のT校に臨むことができました。

2/3。
泣いても笑ってもこの日のT校3回目で息子の中学受験は終わり。慣れ親しんだ?!通学路で気持ちを高め、明るく送り出しました。12:30に出てきた息子は駆け出してきて笑顔。どうやら3日間のT校試験に慣れ、めきめき力を付けたようでした!その自信は本物で、見事念願の「合格!」をいただくことができました。
T校の1回目は自己採点290点、2回目は260点、3回目は370点(500点満点)。本当に受験期間でまだまだ伸びるのだ、ということを感じ、あきらめずに明るく取り組んでよかった!と思いました。

過去問は学校からのメッセージだと思っています。
偏差値だけではなく子供にあっているかどうか(学校からのメッセージを受け取れるかどうか)、解いていて楽しいと思えるかどうかは、とても大事だと痛感しました。又過去問対策だけは塾任せにせず、親もきちんと分析すること。子供と同じ目線で過去問を語り合えるように、時には一緒に国語の問題を解いて答え合わせをしたりもしました。そうすることで、親も活きたアドバイス、つまずきポイントを見つけることができ、子供に伴走することができると思うのです。

実は姉の時には日特任せ(特定の上位校日特)にしてしまったことで子供に志望校対策の具体的アドバイスができず後悔しました。今回の受験では親も過去問を語れるくらい、対策できたことが勝因の1つだったかもしれません。

そして何より、最後は子供自身が熱望できているかということ!
この学校でやりたいことがあるか、生活しているイメージが湧くか。これが具体的であればあるほど、苦境でも自分の意思でやり抜くことができるのだと思っています。そういう意味で文化祭は必須、それ以外の機会でも学校に足を運ぶことはとても重要だと思います。

2年2か月の受験生活で、メンタル面、学力共に大きく成長した息子を誇りに思います。また、親子の伴走で絆も深まり、素晴らしい経験ができたことは一生の財産です。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
  • 前のドラマ
  • 次のドラマ

PageTop