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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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4年間の息子との受験の旅が終了しました。

  • 年度:2023
  • 性別:男子
  • 執筆者:
4年間の息子との受験の旅が終了しました。

小学2年生の冬に入塾テストに、手を繋いで歩いて行きました。
あれから4年。立派に成長して第一志望に合格しました。

私の息子は、最初の3年生の時は、まだ受験勉強のための勉強というイメージでした。受験勉強というより、日々の勉強のリズム作りを一緒に作っていく作業でした。

入塾して少し経った頃、朝日新聞主催のテストで上位になると1年間無料になるというチラシを持って帰ってきました。「これで成績上位になると1年間無料になるんだって!」と言ってきた息子が昨日のことのように思い出せます。

それでは、遊びのつもりで行こうと息子と決め、試験会場の早稲田大学に行きました。このようなことがきっかけで息子の世界が広がるのはとても良いことだなと感じました。同時に親である私の世界も広がりました。

対策も何もしていないのに(そもそも何が出るか分からない)偶然上位に入り、塾の授業料1年間を朝日新聞が払ってもらえる権利を獲得しました。「これでゲームをたくさん買うことができるなあ」と息子と話していたのを思い出します。

息子にとって、3年生、4年生の時の通塾の楽しみは、コミックを買ってもらえること。テストが終わったらゲームを買ってもらえること、でした。一緒に電車に乗って通塾し、まず本屋さんへ。そしてコミックを1冊買い、そのコミックを私に預けて通塾していました。帰りはそのコミックを楽しみに電車で帰りました。

テストも同様です。テストが終わったらそのまま家電量販店へ。ゲームソフトを1本買い、楽しみにして帰りました。色々な考え方はあると思いますが、まずは本人の希望ではなく親の希望で入塾させたので、「楽しく塾に通う」ということを意識したのは非常に良かったと思っています。ちなみにコミック、ゲームソフトを購入するのは5年生になったら自然となくなりました。

入塾して少し経った時には、「塾の授業は楽しい!!」と授業後によく言っていました。「今日はこんなこと習ったよ、あんなこと習ったよ」と嬉しそうに話していました。日能研の先生方には非常に感謝しています。

4年生の時にコロナ禍になり、学校に行けずリズムが狂いました。成績が上下することもありましたが、勉強の仕方と毎週のリズムができ始めたのもこの頃になります。息子の脳にどうやったら効率的に定着するのかを模索していました。毎週のリズムを定着させるリズム、毎週の勉強のリズムができ始めたのもこの頃でした。このくらい勉強すると、テストでこのくらいの順位になるというのを2人で掴みながら日々の勉強をしていました。

5年生も同様に過ぎました。日能研のリズムよく行われるテストを逆算して、毎日の勉強計画に入れて勉強をしていきました。6年の前期まで引っ張ることができました。

ギアが変わったのは6年生の夏期講習が終わって過去問演習が始まってからでした。国、理、社は受験5ヶ月前のことを考慮しても第一志望校に戦える状況でした。

しかし、算数が愕然とするほどできていなく、父親の私は焦りました。塾の先生からは、秋から過去問をやったとしても最初はできないと説明を聞いてはいましたが、ここまでできないものかと愕然としました。

「このままでは算数が全然合格基準点に達しない。」良くも悪くも分かり切ったので、算数の勉強時間の比率を上昇させました。10月から算数の勉強時間を増加させましたが、塾のテストでは効果があったようですが、日能研全国公開模試で思うように伸びず、歯がゆい思いをしました。12月、最後の日能研全国公開模試でもそのような状況でした。

しかし、ここからでした。息子の算数の学力が、駆け上がるように上昇し始めました。塾の合格力ファイナルのテキストを3回やり込んだあたりから、息子の中で何かが繋がり始めたようでした。

その状況で埼玉受験に臨み、試験前日に緊張して吐くなどトラブルもありましたが、無事目標としていた学校に合格しました。この埼玉受験の合格は息子の中で大きな自信になったと後で話してくれました。

後3週間。2ヶ月前には難しすぎて解説を読んでも分からなかった算数の過去問を再開しました。しかし、やらせてみると以前とは違い、正解できる問題が飛躍的に増え、分からなくても解説を読むと分かるレベルまで達していました。

毎日毎日、ある一定の時間、過去問を繰り返しているのを見て、学力が駆け上がるように上がっていく様を隣で見せてくれました。息子ながら、立派だと非常に感心しました。

算数の過去問を5年分、2週間で3回繰り返したあたりで、2人で満足感が出始めました。「もう十分だ。悔いはない。これで行ける所に行こう」と話していました。

受験当日の試験終了後、息子と合流して「どうだった?」と聞くと、「合格したよ」と強気な発言。「手応えがあった?」と聞いたら、深く頷きました。息子はこんな強気の発言をするタイプではないので、私の心の中では「言うじゃん」と思いましたが。

合格発表時間の19:00。パソコンを開き、ID、パスワードを入れ「開くよ、いい?」と私が言い、力強く「うん!」と返した息子と私の目の前に飛び込んできた文字は「合格」でした。2人で抱き合って喜びました。

この4年間で、息子は本当に立派に成長しました。日能研のスタッフの皆様、本当に心より御礼申し上げます。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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