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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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平常心を支える

  • 年度:2019
  • 性別:女子
  • 執筆者:
「模試の結果に一喜一憂しない」とは、受験生の親の心得としてよく言われることですが、6年生になり志望校が決まり、後期日特を申し込んだ頃から、私は模試の結果がとても気になるようになりました。
成績が悪いとますます気になって「学力は順調に伸びていますよ」と言ってくださる先生のことばにも半信半疑で、焦りが募りました。
一喜一憂しないなんて、私にはできそうにありませんでした。
合格のために親として何をすればよいのか模索する日々でした。

ところが、10月の終わりごろのこと、娘との会話の中で、通っていた幼稚園のことを思い出す機会がありました。幼稚園の先生方は、いろいろな行事の際、また東日本大震災のあと、子どもたちが、いつも通りリラックスして一日を過ごせるよう、常に先を見越した様々な配慮をしてくださいました。
そのことへの敬意と感謝を娘と語り合ったのです。そして私もそういう配慮のできる母親になりたかったのだと思い出しました。
娘の目標は合格、でも私の目標は合格ではなく、娘の平常心を支えること、成績や合否に左右されない家庭の雰囲気を作ることだと思いました。

合否に関係ないところに目標を定めると、不思議と模試の結果は気にならなくなり、焦りもなくなりました。
考えてみれば模試の結果は学力のすべてではありません。
娘の学力の全体を把握しているのは私ではなく日能研の先生方なのだから、じたばたしないでお任せしようと思いました。
娘には「間違えたらラッキーと思いなさい。聞きにくい引き出しが見つかったのだから」と声をかけるようになりました。そして娘が自信を無くしかけたときには「ママは心配していないよ」と迷わず励ますこともできました。

娘は緊張しつつも平常心を失うことなく入試に臨むことができたと思います。
その姿は感動的でした。
娘は春から憧れの第一志望校に通います。私はこれからも平常心を支えられる親でありたいと思います。
中学受験はとてもよい経験となりました。それは日能研に通ったからこそだと思っています。
本当にありがとうございました。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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