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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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ご指導くださった先生方へ

  • 年度:2016
  • 性別:女子
  • 執筆者:
2年間大変お世話になりました。
娘は5年生の4月から入塾し、当時の偏差値は50。
中学受験に向けやや遅めのスタートとなりました。
それまでの2年間、長崎県の田舎でのんびりしていた娘にとっては生活が一変。
まずは学校が終わった後、週3回塾に通う生活に慣れることで精一杯。
学校の授業の知識しかもっていなかった娘は、塾のテストはできるはずがありません。
それでも3か月くらい経つと、ペースをつかみ、徐々にテストにも慣れていき、
クラスが一つ上がることでまたモチベーションもアップしたように記憶しています。

5年生の冬、日特の受講を検討する際、志望校選定で先生にご相談しました。
娘は共学志望で文武両道をモットーとする早実に好印象を持っていたのですが、
その当時偏差値55~60、偏差値66の早実を目指すのはちょっと図々しいのではないか、
ハードルが高すぎやしないか、と悩んでいました。
対応してくださったのは、N.O先生。いろいろお話しさせていただき、
「まだ1年あるので目標は高い方がいい」
と力強い一言をいただき、背中を押してくださったことを今では心から感謝しています。

6年生になり、ゴールデンウィーク明けからさらにクラスを上げていただきました。
超難関校を目指すお子さんばかりで大丈夫なものかと、親の私は大変心配しておりましたが、
本人はクラスが上がることにはまったく臆することはなかったようです。
それでも、苦手の算数については、ちんぷんかんぷんだったと言って帰ってくることが多くなりました。
そんな言葉を聞いて不安に思うのは私ばかり。
当の本人はまったく気にしている様子もありませんでした。
確か夏休みごろだったと思います。
やはり算数の授業についていけてないということが気になり、
クラスを下げた方がいいのではないか、また塾にご相談しました。
その時も対応してくださったのはN.O先生でした。
大きくついていけてないのは算数のみ、他3教科がなんとかついていけそうなら、
くらいついてでもM2クラスに留まるべきと。
クラスを下げることで楽にはなるかもしれないが、
早実を目標とするならM2にいた方が合格する可能性は絶対に高いはず、4教科トータルで考えましょう、と。
そこで私も腹をくくりました。
もう最後までこのクラスで這いつくばってでもついていってもらおうと。

算数担当のH.O先生にも、娘の危機的状況を話し、その頃から目をかけていただきました。
超難関校を目指すトップレベルのお子さんたちを導いていく先生に、
落ちこぼれの娘のフォローをしていただくのは気が引けましたが、娘のために時間を割いて、
丁寧にご指導していただいたこと、大変ありがたく思っています。
そもそも、娘の成績には分不相応な早実ですが、志望校を最後まで変更しなかったのは、
女子校には行きたくないといった本人の強い意志があったためです。
女子校でもいいと言ってくれれば、同じように難関校だったとしても、
もっと募集人数の多い学校を選ぶであろうし、
偏差値60前後の女子校を手堅く目指していく方法もあったと思います。
早実女子40人の枠を狙うのは、たとえ合格圏内の成績保持者であったとしても、
不合格となることがあるので覚悟が必要だと聞いていました。
とすれば逆もしかりで、たとえ合格圏内に届いてなかったとしてもチャンスがある。
ほぼ選択肢問題というのも、イチかバチかかける価値があるかもと判断した次第です。

天王山といわれた夏もあっという間に終わり、これといった成果もないまま二学期に突入してしまいました。
家庭で、塾の宿題、過去問、さらに毎週末のテストのふり返りとやるべきことがたくさんありすぎて、
とてもこなしきれない状態になっていきました。
娘の部屋に落ちているプリントに不合格と書いてあるのを見るたびに、
これで大丈夫なのか、と思ったものです。
毎月行われる日能研全国公開模試での成績も芳しくない状態のまま、あっという間に冬になり、
年が明けると流されるままに1月の埼玉入試がスタートしていました。
もうそれからは、何をやっても変わらないとわかっていましたが、
最後まで悪あがきしようと私の方が気持ちが急いた気がします。
 
この1年は本当に長かった、素直な気持ちです。
でも最高の形で終わることができたことで、今までの苦労が苦労でなくなりました。
でもこれも私たちの運がよかっただけ。
私たちのようなラッキーな者がいる反面、おそらく私たちとは逆の経験をされた方々がいるということを、
娘も私も忘れてはならないと思います。
その方々の気持ちに思いを馳せながら、娘の合格を謙虚に受けとめたいと思います。

娘を指導してくださった教室の先生方、スタッフの皆様方には感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございました。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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