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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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得手に帆揚げて(本田宗一郎の書名より)

  • 年度:2017
  • 性別:男子
  • 執筆者:
皆様も私同様、合格発表が終わり、入学説明会や制服採寸などにいそしむ、穏やかな、束の間の穏やかな日々を過ごされているかと思います。

私の子どもは、父親である私に似てしまったのか、受験勉強が嫌いです。
今もです。
日能研のクラスも下位で、授業後の漢字や算数テストで常に最後まで居残りするような有様でした。
母親は、「このままの成績ではどこにも合格しない」とヒステリックに子どもに話している日もありました。
私が「大丈夫だよ」と宥めると、私が「のんびり屋すぎる!」と喧嘩になる日もありました。

しかしながら、受験結果は、模試で常に努力圏であった三田国際学園や湘南学園に1回で合格しました。
受験結果を先生方に報告に行った時には、「やればできるのになぜ実力を普段から見せなかったのか」と言われていました。

なぜでしょうか。

子どもは、受験勉強は、嫌いです。
子どもは、学校の教科書を読むことも、暗記も嫌いです。
子どもは、学校の授業もつまらないと言っています。

しかし、学ぶことは好きなのです。

例えば、私の子どもは、世間一般の子どもと同様にゲームが大好きです。
日々、3DSを手にゲームクリエイターになりたいと話しています。

その夢に、あなたなら、どう答えますか。

私は、まずゲームクリエイターがどのような職業であるか調べることにしました。
クリエイターに興味を持たれる方が世に多いせいか、本屋に行ったら、あっさり要求されるスキル、コーディネート能力、予算、人材配置、構築にかかる専門書が見つかりました。
それも成功された方の著作です。

そっと私が読んでから、子どもに「クリエイターの専門書があるけど読まないかい」と手渡したら嬉々として読みふけっていました。
書物の内容は、経営学からプログラミングまで多岐にわたり、レベルは大学生用です。
一緒に購入した有名クリエイターが著したAIの本への子供の反応も同様でした。

子どもと私が、同様の性格のため、結果として家に千冊程度の蔵書を抱えることになっています。
金融、経営、機械・電子工学、医学、植物学、歴史、料理、美術、語学、地質学等々。

好きなことであれば、難しくても学びたい心はくじけません。
そして、中身の濃い、深い知識を得ることもできます。

子どもが興味を持ったことに、自分が興味や疑問を持ったことに応えていく姿勢が大切なのだと、今回の受験で改めて認識しました。

とりとめのない文面ですが、皆様の参考になれば幸いです。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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