見上げれば青い空・・・ではなく、紺色の薄暗い空が広がっている。
こんなに早い時間に家を出発したのは初めてだった。
重いまぶたを持ち上げながら、私は思った。
ああ、いよいよ始まるのか、と。
今までの毎日は楽しかった。
友達と会っておしゃべりをし、重い身体を励まして授業に臨み、一瞬の解放感と共に帰宅する。
その繰り返しだった。
その日常が消えることは、私にとって寂しいことだった。
2月1日の7:30頃。
試験会場に着いた。
緊張と焦り、不安な気持ちは、「なんとかなる」という根拠のない自信によって封印された。
そのまま、私は試験を受けた。
結果は、両方とも合格。
このとき、私は浮かれてしまった。
2月2日、浮かれた気持ちを引きずりながら、試験を受けてしまった。
不合格と分かった時の絶望感を、私はこの時初めて知った。
心が不安で満たされ、次の日にも影響が出てしまった。
2月3日、先日の結果を受け、自信がなくなった。
かばんの中でお茶がこぼれる事件も起き、気が落ちてしまった。
しかし、予想に反し、結果は合格。
寝る直前に見たので、見間違いかと思った。
だが、2月4日にその学校に行き、その事実ははっきりと現実になった。
掲示板には確かに自分の受験番号がある。嬉しさがこみ上げて、興奮で眠れなかった。
私の受験は、波のようだった。
波のごとく揺れ、早い(速い)ものだった。
この思い出を、私はいつまでも忘れない。
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