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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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全てが繋がった2/3

  • 年度:2025
  • 性別:女子
  • 執筆者:
机に座って先生の話を聞くのが面白いと思えるなら、家にただいるよりはマシだろう、と家族を諭して3年生の夏期講習を試したのが通塾のきっかけです。

通わせてみると、どうやら算数よりも国語、特に物語文や記述は得意、計算や社会・理科の暗記物が得意でないということが分かってきました。そこでまずは長文記述で有名なフェリス女学院を目指すことにしました。が、日頃から育成テストに取り組まずに4年・5年と進み、6年生の春には日特の4科目の偏差値が足りず、第一志望を変更することにしました。Nフレンズや説明会に娘を連れて行ってもいまいちいち本人がその気になる学校が見つからず、それなら自分の母校や知人が在学している学校で厳しく指導してもらおうという思いで第一志望校は頌栄女子学院中学校、第三志望は横浜雙葉中学校、第一志望に近く午後受験しやすいという理由で普連土学園中学校を選びました。

第二志望は、私立とは全く傾向が異なる横浜市立南高等学校附属中学校を選びました。5年生に受験した記述力模試で苦手科目も得点できていたこと、知識量が問われる問題が出ない公立中高一貫校の適性検査に相性がよいのではないかと希望を持てたためです。適性検査の問題を私は、「こんなに情報量が多い問題を読んで長文を書けるのはどんな6年生なのだろう」と正直引いてしまいました。適性検査に慣れるため、公開模試の後に公立校の対策模試を9月~11月に受験しました。この模試で手が出ないようであれば公立は諦めよう、という心配とは裏腹に、娘は楽勝と言いながら志望校内順位も最上位の成績を取ってきました。受験者が少ない模試をあてにしていいものなのか、と内心疑問でした。

そして始まった1月の試し受験。第一志望と同程度の難易度ということで淑徳与野中学校を受験しましたが、得点源の国語で点数が取れず、不合格に。国語以外の3科目は本人の予想通りでしたが、国語だけは大幅減点の理由が分からずでした。これに危機感を覚えた娘は、2月までの数週間を社会・理科の暗記をメインに取り組んでいました。

迎えた本番での2月1日の頌栄、普連土は不合格。受験後に親子で諦めがあったためか集中力を欠いてしまったことや、これまでの勉強量を踏まえれば、当然の結果だろう納得の結果でした。結果を教室担当者に報告し、受験予定がなかった2/2の午後の普連土も受験することにしました。翌日2/2の横浜雙葉、普連土も不合格。横浜雙葉は過去問で手応えはありましたが、私が「漢字指定が多いから、普段からきちんと書く習慣を付けないと数点差で落ちる」と何度も警告していましたが、現実になってしまいました。

2/3の朝は、生きた心地がせず、「あなたのポテンシャルに全ベットするから」という言葉で娘を送り出し、娘が帰ってくるまでの間に今後の受験校を教室と相談しました。すると、今日まで0勝の状態は厳しい、ということで横浜女学院中学校の受験を提案されました。娘は2日間ダブルヘッダーを続けたので嫌がるかと思いきや、拒否しなかったため受験することにしました。市立南の適性検査で、「鉛筆がすり減るまで書いた。持っている力を全部使い切った。これでダメだったら仕方がない。」とこれまでにない達成感を得たようで、何かが吹っ切れた様子でした。そのまま横浜女学院の2科目を受験し、教室で夜に担当者と娘と私で3者面談をしました。複数回受験での優位性にかけて、翌日に3回目の普連土の受験を決めました。このような状況でも、よほど市立南で出し切ったことが自信になったようで娘は「帰ってからジャンプを読む」と言って教室を去りました。

その日の夜に発表された横浜女学院は特待生で合格。2/4最寄り駅付近のポストにジャンプの読者アンケートを投函した後で向かった普連土は合格し、教室への報告での担当者の安堵の声を聞くことができました。

2/5の頌栄は記念受験のつもりで挑み、やはり不合格。そして、市立南の発表は2/10に私一人で結果を見ることになりました。市立南の手応えを見ていて、結果発表までの1週間、これまでの学校とは違い心の底から合格して欲しいと思っていました。発表時刻から少し経過し、決意して発表画面を開くと、適性検査IとIIの合計点とともに、「合格おめでとうございます」の文字が。当日に学校に合格通知を取りに行き、翌日に宣誓書を提出し書類を貰い中学受験は終了しました。

振り返ってみれば、市立南のために特別に受験対策を何かした、というわけではなく、日特などで文章量が多い問題を時間に追われて解く訓練をしていたこと、4教科で時事問題を徹底的に直前に演習していたので助かったのだと思います。また、公立校対策模試で「市立南はフェリスとの併願が多い」とユリウスで助言を頂いていました。今までの日能研で学んだことの全てが繋がっていたのだと思います。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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