――2月3日午後14時。6年間の生活が大きく変わる合否が発表されようとしていた――。
僕には第一志望校的存在の学校が二つありました。一つはM中学校で、もう一つはE中学校です。M中学は1日午前、E中学は2日午前に試験があって、合格発表はそれぞれ3日の9時と14時でした。では、この二つの第一志望の発表があった3日の出来事をお話しします。
朝。前日の午後に試験を受け、その日の夜に結果が出た第三志望校の合格発表を母から伝えられました。結果は合格でした。既に第四志望校に合格していて、より自分の行きたい学校に行けるのは嬉しかったのですが、9時に第一志望校のM中学の合格発表が迫っていて、手放しに喜ぶことはできませんでした。この日は第四志望校の再チャレンジに充てていましたが、既に合格したためどこにも試験に行きませんでした。つまり、二つの第一志望校の合格発表を、発表直後に自分の目で確かめることになったのです。
9時前。第一志望校の合格発表が近づいていることで、とにかく信じられないくらい緊張していました。(試験の時は全く緊張してないくせに。)
9時ちょうど。ミライコンパスのサイトをリロードすると合格発表のページにすぐ飛ぶことができました。合否照会を開くボタンを押したところ、すんなり開き、「残念ながら、不合格となりました」の文字が・・・。頭の中でおりん(仏壇にあるあれ)の音が静かに響き渡りました。
ということで、14時にあるE中学の合格発表に願いをかけるしかなくなってしまいました。また、もしE中学でも不合格だった場合には、4日にある第二志望校に全てをかけなければならなくなるので、9時の発表を受けてから、第二志望校の今年の一次試験問題を解いて準備をしました。
14時前。9時の発表のときより、より一層緊張していました。(というか9時の時からずっと。)だって、E中学に受かっていなかったら第一志望校に行けないってことですからね。それはもう緊張しました。ミライコンパスのE中学校合格発表のページのパスワード等を入れ、あとは合否照会のページを開くボタンを押すのみ。
「ポチッ」
画面には「合格おめでとうございます」の文字が・・・。
その文字が見えた瞬間、いや、ピンク色の背景が見えた瞬間に家族みんなで発狂!母は泣いてしまいました。
そして日能研にも合格を伝えると、電話の向こうから教室長の雄叫びが聞こえてきました。
ということで、一応第一志望に無事受かることができました。3日は、朝起きてすぐに合格、9時には不合格、14時には合格といった感じで、気持ちのアップダウンが激しい一日となりました。これだけ感情が揺さぶられたので、このときの記憶は、これからも鮮明に記憶され続けられることでしょう。
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