小学4年生の夏に入塾しました。日能研より家に近い少人数塾に体験授業を受けにいったときに講師の方に『集中力を感じられない。あの状態では受験は難しいと思う。やるなら家庭教師をつけたうえで塾に通わせることしかできないと思う』とのことで、まさかの受入れ拒否のような反応。そこで以前入塾テストを合格していた日能研に再度連絡したところ、試験を行っていただき、合格していたので無事入塾となりました。発達障害グレーゾーンということもあり、授業態度に落ち着きが無かったのと、当時は眼鏡を付けておらず、そもそも授業の黒板がよく見えていなかった(本人はこれが普通だと思っていた)ことにも起因していた様子。
もともと妻が私立中学だったため、中学受験を希望していたが息子とは喧嘩が多かったため中学受験そのものに懐疑的だった私(父)が全面サポートすることになりました。
塾に入ってからは4年生の年間4科偏差値47(社会で稼いでおり、国語と算数2教科では44)、5年生で4科45、2科42、6年生で4科47、2科44と全体を通して大きく変わらず。時々得意の社会が偏差値58を出して、全体の偏差値が上がることもありましたが、偏差値50を超えたのは6年の夏に1度だけ。それでも基礎クラスの1列目~2列目に入れたことが本人的には自信になっていた様子。
勉強姿勢はとにかく、サボろうとする。学びなおしは(1)しかやらない、(3)は応用クラスの人用だからやらない。(2)は何を言ってるのかわからないというスタンス。テスト直しも60%以下は基本やらないというスタンス。授業で習っていないことはやらないの一点張り。家庭での目標も日能研偏差値50を目指してやるというスタンスでした。社会が得意なので、社会については勉強しないでよいといっても社会だけは自主的にやっていたようです。
6年生になり、11月頃から過去問をやるようになったところ配点が多い国語と算数がズタボロだったため、社会理科を捨てて国語と算数だけ監視して勉強させるようにしたところ徐々に点数が上がってきました。過去問であれば学校によってはR4に関わらず合格最低点が取れるとわかり、過去問中心の勉強にシフトしました。
受験は1月に佐久長聖中学校を前受けしました。実力的には合格率6割といわれましたが初日はあえなく不合格。本人は受験後には多分受かった、特待も取れているかもと自信たっぷり。話半分で聞いていて、受かってるといいねと言っていました。二日目は本人的には初日も受かってるから二日目も余裕でしょの感覚で受けており、二日目は終わったあとに特待は固いなと自信たっぷりでした(汗)。合格結果は初日落ちて、二日目は合格。どちらも平均点には遠く及ばずでしたが、本人は二日目合格=初日合格と一緒と言いながら塾でも、どちらの日にちで合格とは言わずに余裕で受かったと言っていた様子。この受験後に大きく出る姿勢は終始変わらずで、親のメンタルを結構削ってくれました。
1月に入ってから学校を休んで勉強する際には家では妻にガミガミ言われたり、兄弟の遊ぶ声が多く集中できないということでほぼ毎日日能研の自習室に勉強しに行っていました。すべての想定学校の合格最低点は取れていると言われ、少し安心していたのですが、受験2週間前に採点確認したところ、20-30点不足していることが判明。どうやら、近い答えや考え方があっていた問題、ケアレスミスは本人の中で間違いではなかったということにして甘めの採点になっていたようです。ここで雷を落として、字が汚いことについても厳しく修正させて、緩んでいた勉強姿勢に喝を入れました。
本番は2/1 AM 4科で桐蔭学園中等教育学校(R4では2/1 AMが一番低くて49、2/2 PMが一番高くて56)を受けて、ここを本命にしていました。桐蔭は問題自体は簡単で、ケアレスミスさえしなければ過去問やファイナル256の手ごたえ的には合格できるだろうという感じでした。受験後は本人は、絶対合格したと思う、国語と算数は満点だったかも、社会・理科は満点ではなかったが平均は超えてるだろうというスタンス。2/1 PMも桐蔭にしようか迷いましたが、塾の先生に押さえ受験を推奨されて桜美林中学校を受験、こちらは二科目。当然終わった後は本人は自信たっぷり。
夜に合格判定を確認すると、両方とも不合格。特に桐蔭は自信があったようで、学校に電話して採点ミスが無いか確認してと食い下がってくるくらい。
2/2 AMは2/1が両方NGの場合は、別の抑えの学校を想定していましたが小学校のいじめっ子がそこの学校を受験するので万が一同じ学校になったら6年耐えられないので過去問を勉強していて、あまり得意ではなかったものの合格最低点に届いたことが数回あった森村学園中等部を受験。2/2 PMはダメ元で桐蔭に再チャレンジしました。受験後の反応は、若干抑え気味になったものの、やはり合格できていただろうという反応。前日のこともあり強くは言っていませんでしたが、自信はあった様子。森村学園は保護者控室で科目が終わるたびにテスト問題が配られ、子供を待つ間に時間つぶしに親も試験をしていて、桐蔭と比べると問題のレベルが高く、THE 中学受験という特殊計算が多かったので、大丈夫かな?と心配していましたので受験後にも、問題内容には触れずにいました。夜に結果を見たところ、19時に森村合格が判明。続いて桐蔭の結果が夜22時に出て、こちらも合格いただけていました。2/2の学校選択は後で周りの人に聞くと、強気すぎ、もっと抑えに入るべきだったと言われましたが、結果オーライで助かりました。
2/3以降はチャレンジ(記念受験)校をしましたが、本人の緊張の糸も切れており、またチャレンジレベルが高いこともあり、あえなく散りました。
2/1と2/2で何が違ったんだろうと本人と話したところ、2/1は日能研のZOOM応援につながなかったが、2/2は受験校の最寄り駅でZOOMにつないで勇気をもらったとのこと。また前日に桐蔭不合格が分かったタイミングで問題の解きなおしを国語・算数・理科と確認させてもらい、国語と算数はできていた、理科で爆死したということが分かったことも自信を取り戻して再チャレンジする気持ちにつながったとのこと。通塾時はあまり質問していなかったものの、受験期に入ってからはたくさん質問して先生に聞けたのが良かったのだと思う。
毎回合格していたと思う、たぶん特待取れたと常に自信たっぷりな反応、そして不合格という流れが連発していたので親としては、もう受験は当面こりごりと思いましたが合格が分かった際に親子3人で飛び跳ねて喜んだのは良い思い出になりました。
R4を見ていると合格できなさそうな学校でも学校毎にテストの傾向が異なるので、対策をしっかり打てばR3でも合格できますので、日特などでいろいろな学校の試験を受けて行けそうな学校があれば、受験を検討してもいいと思います。もちろん、基礎以外の応用問題が出るところは厳しいところも多いので色々調べる必要はありますが、日能研に相談すると色々教えてくれますので子供だけではなく親もいっぱい相談するといいと思います。
何とか合格できてよかったです。
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