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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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「日能研へ通ってみたい」6年生4月 A1からの受験

  • 年度:2025
  • 性別:男子
  • 執筆者:
「日能研へ通ってみたい」
5年生の終わり頃、そう伝えてきた長男。
学校のクラスメイトに複数名日能研生が在籍しており、彼らの計算力に憧れたのだそう。

しかし、2月の入室テストは2科目偏差値36「基準未達」。
春期講習を受講し、最終日のテストに合格すれば入室できると知った後、春期講習受講を強く希望、受講開始から毎日振り返りや漢字を猛勉強。
最終日の講習テストを校舎の先生が即時採点してくださり「今回は基準を達しています。明後日から授業ですので、ぜひお越しください」とのご連絡を受け大喜びをした長男。入室申込みの際に頂いたNバックに心を弾ませました。

こうして、一番下のクラスから未知数で短期間の受験勉強が始まりました。
日能研への憧れから入室した長男と我が家にとって「中学受験」は後付けでした。そのため入室してすぐに志望校は選定しましたが、偏差値50を超えること自体が凄く高い目標でした。

保護者面談の際に、担任のY先生から「未知数です」と都度言われるほど、本当に先生も保護者の私も先が見えない状況のまま突き進んだ10ヶ月。
最初の面談はまだ入室して一ヶ月経たないタイミングでしたが、日能研がGWにお休みになるのでその時に取り組む課題として「算数ベストチェック」をおすすめして下さり、すぐに購入。受験勉強も0からのスタートだった長男は、期間内にしっかりと取り組みました。その後も2周、3週と進め、中学受験としての算数の基礎を学んでいきました。

受験勉強の合間に、息抜きしている長男をどこまで指摘するべきか悩んでいたところ「お子さんはきっと決められた期日迄にしっかりと仕事を仕上げるタイプだと思います。だから今は何もしていないように見えても本番までにはきちんと仕上げてくると思います」と仰って下さりました。
秋口には過去問の取り組みに向けて「お子さんの場合、算数の過去問という新たな問題に取り組むことでさらに力が付きます。なので、出来るだけ多くの過去問に取り組んでください」とアドバイスしてくださりました。毎週必ず先生に提出するように長男に伝え、提出後から一週間後には都度たくさんの書き込みのされた過去問が返却されました。
ご多忙の中本当によく見てくださり、また的確なご指摘・アドバイスをしてくださったことが、長男の入試に向けて意識を高められたと思っております。

埼玉入試ではチャレンジ校となる第一志望校よりもさらに数ポイント偏差値の高い学校(R4 59)を急遽出願・受験し、結果は惜しくも不合格となりました。この結果を得たことで、第一志望校へ向けて危機感と熱意が高まり、入試までの残り2週間で新たな算数ドリルを購入し取り組むなど基礎固めに着手しました。
また、埼玉入試を終え結果報告する際、長男からの「第一志望校に合格するにはどうすればよいですか」という直球の質問に、Y先生は長男の算数の苦手な単元を調べた上で該当するプリントをご用意くださるという素敵な返球をしてくださりました。
長男は頂いたプリント全てに取り組み、徐々に丸が増えていきました。
第一志望校では苦手な単元が必ず出題される単元だったため、最後の2週間で力をつける必要がありました。先生からのお力添え頂いたおかげで、算数は最後まで伸びていたのではないかと思います。

そして迎えた2月1日午前、チャレンジ校(R4 56)となる第一志望校本番。
埼玉入試の時とは違う、明らかな緊張状態の中挑みました。
試験終了後、全力で果敢に戦い抜いた後の姿は心身ともに疲れ切っており、声をかけるのをためらうほどでした。細々と話す試験の感想は、ネガティブな言葉が多く、この時に翌日の第二回入試に再チャレンジする覚悟をしました。
長男は疲労困憊の中、午後は併願となる適正校受験に臨みました。

両校とも当日夜に合否発表でした。埼玉入試では発表時間が遅く、一度も自分で合否を確認出来なかったこともあり、先に発表となる第一志望校の合否は「絶対に自分で見たい!」と熱望。その結果は・・・

画面には綺麗な桜色に染まる「合格です。おめでとうございます」の文字。
出来が今一つだと感じ、ずっと誰よりも不安だった長男は、結果を見た途端に大号泣。
最後まで伸びる!という室長のお言葉を信じ、Y先生に何度も質問し最後までコツコツと努力を重ね、基礎を大切にして決して諦めなかった結果、綺麗な満開の桜を咲かせることが出来ました。そして数時間後、午後受験の学校からも合格を頂きました。

我が家の短期集中型の中学受験は、初戦 第一志望校勝利 という結果で幕を閉じました。
勉強に向かう姿勢や意欲、自己管理能力、日能研に通い中学受験を通して長男が得た経験は確実に今後の糧になると思います。

特に入試の要となる算数に至っては、算数ご担当の担任Y先生の細やかで熱意のあるご指導の賜物です。日頃の宿題などもとても細やかにコメントを書いてくださり、また𠮟咤激励のお言葉も先生からのお気持ちが凄く伝わってきました。こんなに親切丁寧なご指導を頂けることに感動し、返却されるノートを拝見するたび長男をとても羨ましく思いました。
過去問のアドバイスについても、解き方は勿論、問題用紙の使い方や計算式などの書き方、長男の悪い癖などを見抜いてご指摘くださったことで、本番までに修正し力を伸ばすことが出来たと思います。先生とのご縁がなければ第一志望校の合格は絶対にありません。

入試を終えて長男から聞いて知ったことですが、4月に長男が入室する少し前(2月・新学年スタート)のタイミングでY先生も別校舎から異動されてきたそうで、本当に運命的な先生とのご縁を感じました。
長男も心から信頼を寄せており、算数を最後まで楽しく学ぶことが出来ました。
2月入試を終え初日に合格を頂いた後すぐに「入試問題を振り返りに日能研に行ってくる!」と、残り少ない先生との算数の時間を惜しむように、翌日自習室へ向かいました。

「Y先生がいる算数は楽しい!」長男の日能研の全てはY先生との歩みそのものです。
そして、楽しい時間は進学先の中学校へ引き継がれることを願っております。

この10ヶ月、学力とともに人としてひと回りもふた回りも大きく成長させて頂きましたこと、改めて感謝の気持ちで一杯です。日能研および先生方に心より御礼申し上げます。
本当にありがとうございました。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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