息子との「中学受験」という名の大冒険が、ひとまず幕を下ろしました。
第一志望の不合格を知った時の息子の涙、なかなか立ち直れない日々を傍で見守るのは、親としても悲しくなり、静かにばれないように涙しました。
私は人生であんなに本気な人を間近で見たことがないほど、彼はラスト数カ月、真剣に自分と向き合う姿を見せてくれました。息子だけでなく、受験会場に向かう彼らの姿は、理屈抜きに人の心を動かすものがありました。開成中学校の校舎へNバッグを背負って歩いていくあの後ろ姿は、一生忘れることはないでしょう。
日能研は、勉強だけでなく息子の「心」と「人間関係」を育ててくれる場所でした。日能研での先生との対話や仲間との関わりが、私さえ気づかなかった彼の新たな一面を引き出してくれたと思っています。もともと親のアドバイスには反発しがちな息子でしたし、我々も中学受験については無知で、「小学生の塾といえばNバッグ!」という軽い気持ちで、新4年生のタイミングから志望校も決めずに日能研のお世話になりました。その為、受験が終わった今、息子の成長にとても驚いています。
日能研では宿題など強制されたことがなかったように感じています(齟齬ありましたらすみません)。しかし、テストの度に席順が成績順に変わる。その中で自ら頑張って結果を出す仲間を見る。これが、息子にとってはゲームのように楽しかったようで、彼の「自分から」という姿勢を引き出したと思っています。
席順争いがあるにも関わらず、彼は「日能研の友達はライバルというより仲間だわ」とも言っていました。日能研で友達から聞いたトリビアや、友達がダンスを教えてくれた話、上手い友達の自己紹介など、毎回授業の後は楽しく私に話をしてくれました。
こうした日能研での日々を通じて、彼は友人たちと共に、自分らしく成長していきました。そして、新6年生が始まる頃には、いつの間にか行きたい学校を自分で定めていました。
第一志望への強い憧れと、開成日特での仲間との研鑽があったからこそ、締め切り間際に日特の先生から勧められて決断した渋谷教育学園幕張中学校への挑戦、そして合格があったのだと思っています。合格をいただいた渋幕と第二志望の学校とを選ぶときも、彼は日能研で感じたことを彼なりに思い出しながら、自分で理論立てて決めることができました。
第一志望不合格の傷はまだ癒えないように見えます。しかし、あまりに落ち込む息子に「もし自分が親になったら、子供に中学受験をさせる?」と聞いたところ、彼はゲームをしながら「させる!だって楽しかったもん!」と即答しました。
結果は第一志望不合格であっても、本気で挑んだ時間そのものに価値があり、そこには日能研での楽しい仲間と先生との対話があった。だからこそ出たこの一言が、私たちの数年間のすべてを肯定し、中学受験を完結させてくれた気がします。
渋幕という素晴らしいご縁をいただいた学校で、彼がまた新しい冒険を始めることが楽しみです。ハングリー精神も忘れずに青春を楽しんでほしいです。
日能研で関わってくださった皆様、最高の3年間を、本当にありがとうございました。
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