我が家は中学受験経験のない両親です。また、娘の入塾も大変さをあまり考えず入塾しています。入った当初は一番下のクラスから、途中は一番上のクラスまで上がりましたが、6年から急降下して最後までクラスは真ん中のままでした。ただし、塾だけは決して休まず、本人がやめたいということは言ったことがありません。ドラマのような結末なら、最後は登りつめ第一志望を勝ち取る、と思い最後まで頑張りますが、結果は何とかかろうじて第二志望校に合格をいただけた体験記です。
しかし、そこには並々ならぬ本人の最後の厳しい現実と努力がありました。1月お試し受験は一勝一敗。いよいよ本番の2月1日の1日目午前、第一志望は本人の偏差値から10は上であろう学校、午後の併願校はここで受からないと、後の日程にも影響する大事な併願校であると共に、いまの状態を占う意味でも重要な試験でした。
結果はいきなり1日目にして2敗でした。ショックを通り越して、本人に掛けられる言葉が見つかりませんでした。
2日目は結果次第で3日目以降の日程が大きくかわる運命の分かれ道。塾の先生には励ましとアドバイスだけもらい、もう本人を見守るだけしかできませんでした。いつもあっけらかんとしている娘もその時ばかりは何も喋らず、いつもはなかなか自発的に就寝すらしようとしない娘が、自分から「寝るねー」っと明日に備えこの日はさっさと就寝しました。私は心配になりつつも、実は何だかこの時、一瞬で成長した姿を目の当たりにし、何か大丈夫なんじゃないかと、根拠のない確信がありました。
2日目の朝は妻も心配だから勉強を見てあげてほしいと言われ、朝5時起きで起床させ、いつも通りに勉強しました。妻の付き添いで午前は第二志望校、午後は初日に不合格だった併願校の2回目試験。その日の試験を終えた本人は依然と喋らず、合否判定が出る直前まで、もうダメだと涙が止まらない状態でした。しかしながら、私はもしかしたら可能性はあるかもと感じていました。なぜなら、今まで一度も素直にテストの見直しを真面目にしなかった(正確にはする余裕すらなかった)のに、1日目の失敗から、2日目試験は見直しだけを重視して、とにかく頑張ることを決意して臨んだそうです。思い出せば、初日の敗因にとれるところを取れてない、という話を娘と一緒にしていました。娘はそれを一人で考えて反省し、計画と実行していたのです。
2日目の結果は何とニ校とも合格。家族皆(よく分かっていないだろう下の小学1年生の娘も含め)で喜び嬉し泣きでした。3日目はB日程の第一志望校、悔いなく全力で頑張ってと送り出し、昨夜は嬉しくて全く睡眠がとれていませんでしたが、娘は親より勇ましく試験に向かって行きました。結果は不合格でしたが、合否に関わらず娘の大きな成長を見ることができ、3年間の本当に苦労と我慢を重ねた過程が一瞬に吹き飛び喜びに変わりました。
振り返ると、娘の受験で一番成長させてもらったのは、私の方でした。そして反省することが多かったのも私の方でした。娘は最終的には第二志望といえども、4年生の時、私と見学に行き憧れた一番最初の学校であり、娘とこんな学校に行きたいと感じた最初の第一志望校です。いまはあの頃のように立派な第一志望の気持ちで入学式をワクワクしながら待っている所です。娘には楽しい学校生活を送って欲しい、今はそれだけが願いです。自分の娘に、本当に楽しい経験をありがとう、と言ってあげたいです。
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