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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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激動の最後の二日間〜軌跡が奇跡につながるまで〜

  • 年度:2026
  • 性別:男子
  • 執筆者:
小学校3年生の春、私たちはこの塾の門を叩きました。
そのとき先生は、息子の発達の特性を瞬時に見抜きながらも、「大丈夫ですよ」と受け入れてくださいました。授業中じっと座っていられない、話を最後まで聞けない、独り言を言ってしまう――そんな息子を叱り、励まし、根気強く支えてくださいました。

「この子と、このお母さんならいけますよ」

そう言って入塾と通塾を認めてくださったこと。
そして5年生のとき、成績だけでなく本人の伸びを信じてクラスを上げる決断をしてくださったこと。そのすべてが、私たちの6年間の支えでした。

テレビもゲームも、YouTubeも漫画も、ほとんど制限した6年間。
授業がうまく受けられず、家で一から教える日々。
「この子が将来、少しでも安心して自立して生きていけるように」――その思いだけで走り続けました。

そして迎えた、2月1日。

まだ夜も明けきらぬ時間に家を出て、第一志望校へ向かいました。
「今日で終わる」と自分に言い聞かせ、息子を送り出しました。しかし保護者控室で待つ4時間半は、私にとって試練の時間でした。居ても立っても居られず、外へ出て町を歩き、カフェでコーヒーを飲みながら動画を見ても、心は落ち着きませんでした。

試験を終えた息子は「結構できたよ」と晴れやかな顔。
その言葉を信じ、午後は併願校へ向かいました。電車の遅延、満員電車、慌ただしい昼食。発達特性のある息子にとっては決して楽な一日ではありません。それでも何とか受験を終えました。

夜7時半。
「これで受験が終わる」――そう思って開いた合格発表画面に表示されたのは、まさかの“不合格”。

声も出ませんでした。

けれど次の瞬間、私は2日目午後の同校入試に出願していました。
「明日、リベンジする」。

ほとんど眠れないまま迎えた2月2日。
早朝の駅のベンチでおにぎりを食べさせ、都内の試験会場へ。私はまた控室を飛び出し、スタバで一番大きなチャイティーラテを頼み、落ち着かない時間をやり過ごしました。

午前校は実力相応の不合格。
それでも、気持ちは午後のリベンジへ。

移動時間が厳しい中、息子の憧れだった在来線のグリーン車に乗りました。
コンビニで買った巻き物おにぎりと、からあげくんと、おいしい牛乳とフルーツ増し増しヨーグルト。母なりの精一杯の応援でした。

倍率は4倍、偏差値は前日より5も高い。
正直、望みは薄いと思っていました。

午後10時、合格発表。

画面に表示された「合格」の文字を見た瞬間、私は思わず悲鳴をあげました。

奇跡の合格でした。

すぐに塾へ電話し、先生の声を聞いた途端、涙が止まりませんでした。
6年間のすべてが、あの瞬間に報われました。

鉄道が大好きで、満員電車が苦手で、話を聞くことが難しく、でも誰よりも社会に詳しい息子。
「努力が報われないこともある」と歌う歌詞に不安で涙したこともありました。

けれど今、胸を張って言えます。

今日まで歩いてきた日々は、確かな軌跡でした。
その軌跡が、奇跡につながりました。

ここまで導き、支え、信じ続けてくださった先生方に、心から感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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