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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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受験終わっちゃうんだね

  • 年度:2026
  • 性別:男子
  • 執筆者:
息子には受験を考え始めた頃から志望していた学校があり、この数年で少しずつ人気上昇に伴い難化。
6年の春に第一志望にした際はギリギリ足りるかなと思っていたが、秋頃からの過去問の感触は悪く、合判の成績は毎回乱高下で不安は増すばかり。
極めつけは元日に解いた前年の過去問が合格最低点を40点下回ったことだ。
もうダメかもしれない、、、
似たような難度の千葉の学校に不合格になってしまった1月の最終週、2月1日の午前にどこを受けるのか、息子と夫と三人で話し合いをした。
わたしたち親は第二志望を初日に持ってくることをかなり強めに提案したのだが、本人からはズバッと第一志望を受ける、と。

安全策を取りたかったけど、あとで受けさせてくれなかった、という気持ちが残り続けるのはもっとよくない。
第一志望は3回入試があるが、初日なら唯一チャレンジできる(2回目以降は受験者層が爆上がりで手も足も出ない)息子にとって、ここで受けられないと扉を開くチャンスは永遠に失われてしまう。
腹をくくり、残りの1週間をひたすらに過去問解きと演習にかけた。

2つ上の娘は完全自走タイプで学習計画にほぼ親は関与しなかったが、今回は本当に伴走した。
そのために、初日を迎えた時この努力の方向は正しかったのだろうか、という不安が2年前と段違いでひどく、朝から私はお腹は壊すし気持ち悪くてご飯は食べられなかった。
本人は朝から比較的ケロッとしていたが、試験の後に理科の大問1が全然わからなくてさーと言ってきて目の前が真っ暗に。
息子は算数理科が得点源、国語社会が苦手なのでどれだけそこで稼げるかにかかっていたのだ。

午後の算数選抜もなんか今回は難しかったなーと言われて長期戦を覚悟する。
帰宅、発表を待つ間どんどん痛くなる胃。
鼻歌を歌いながら風呂に入りに行く息子に腹が立つ。
発表の時間を20分ほど過ぎたところでようやく風呂から出てきた息子にパソコンの最後のボタンを押させる。
チャッチャラー、とアホなことを言うのでどうした、と思ったらまさかの合格。
息子を褒めまくる自分を現金なやつだなと夫は言ったが、こればかりは許してほしいと思う。
ちなみに午後の算数選抜も合格し(だったら不安になることは言わないでほしい)、我が家の2回目にして最後の中学受験は2月1日に快勝して終了した。

その日、帰りの電車で息子がポツリと
「受験、終わっちゃうんだね。なんか感動したわ。あと面白かった」
と言っていたのが印象的だった。
合格はもちろん嬉しいが、本人から総括としてこの言葉が出てきたことが親としてはもっと嬉しかった。
勉強にさほど興味も無く要領も悪かった息子。
6年の秋になっても撤退するかで揉めていたこともある。
そんな彼がこの考えに至ったことこそが、真の合格なのだろうなぁと思う。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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