子どもが中学受験をするなんてことは頭になく、公立中学校に行くものだと思っていました。
そんなに勉強が得意な方ではないし、家で学習する習慣もなかったので、もう少し成長する高校受験から頑張れば十分だと考えていました。
本人から小5の終わりに受験して最難関校を目指してみたいと言われたとき、「無理だよ・・」と始めから言わなかったこと、今思えば本当に良かったです。「なりたいものになるために死ぬ気で頑張りたい。」「レベルの高い中学校で勉強したい。」と言ったときの我が子の言葉に力があったのです。
この時期になりたいものに向かってここまで強い想いを抱けるなんてすごいな、子どもの可能性を信じてみようという気になりました。
それじゃあ、とりあえず塾に行かなきゃだね・・・ということで初めて日能研にコンタクトをとりました。
運良く入塾テストには合格したものの、小6の春期講習を経て4月入塾でしたので、難しすぎてなかなか授業の内容が理解できない日々が続きました。
親も一緒にテキストを見て、検索したりしながら内容を理解して解説しました。特に国語は長文を読むだけで20分位かかってしまい、一番苦労しました。夏前までは、親が仕事の前後に長文を読んでおき、大切な所にラインを引いて話し言葉で補足を付けて、読む時の濃淡をつかませるところからやりました。正直、国語だけは塾の授業のみでは全然わかるようにならず、親も必死に幼い子でも解けるコツを模索しました。
夏前までは目の前の育成テストの試験範囲についていくので必死でした。
夏休みに弱いところを集中的に…。暗記系も夏休みにやろうとまとめておいて、塾の夏休みに頭に入れ込みました。
夏前に応用クラスになってからは、優秀なクラスの友達とのやり取りが楽しくてしょうがないようでした。同時にその子達との差を広げたくない一心で必死でした。常に子ども本人に危機感がありました。睡眠時間を減らして、それでも分からない時は涙を流しながら、傍から見たら可哀想になるくらい頑張りました。
秋に志望校が決まります。
訪問時に学生達と接していて、優しくて面白い子達、授業、校風、施設、進学率、先生方、全てに魅力を感じ、本人の行きたい気持ちはかなり強いものになりました。
志望校の偏差値帯は60-65。子供の偏差値は53-60位とバラツキがありました。
クリスマス以降、冬休みに集中して勉強でき、過去問の点数が一気に伸びました。
ケアレスミスが格段に減ったのです。偏差値を伸ばすために色々やってきましたが、最後大きく伸ばしたものは、ミスや穴を減らすことでした。
過去問は実際の試験時間に合わせて何回も何回もやりました。
このやり方で試験のための体力がかなりつきました。
また記憶系の社会、生物、地学では秋頃3割しか取れなくて泣いていましたが、最後びっくりするくらい太刀打ちでき、得点源になりました。記憶系を諦めず地道に進めたのは良かったです。
何度もつまづいて泣きながら諦めそうになった時、どうしても身が入らなくてサボった時、良く話したことがあります。
受からなくても、やれるだけやったから仕方ないねって思えるくらい頑張ろう。
一生に一回だけの機会。ダラダラして後悔として残すことはしてほしくない。
ここまで熱望してしまったので、落ちた時のショックを想像して、精一杯やったんだから仕方ないねって言えるほどやれてるかな?と省みながらがんばれた所は大きかったです(親も)。
本番当日
試験が終わって本人と再会した時、「やれるだけやったと言えるよ!」「楽しめたよ!」「受験をして本当に良かった!」と言いました。
そして念願の合格。
成果もさることながら、ひと回りもふた周りも我が子の成長を感じます。
小学校では、「勉強つまらない・・・」と言ってただ時間を過ごす日々を送っていたのが信じられないくらいの沢山の勉強をやりこなすことが出来たのは、日能研での学びの面白さを教えてくれる授業、思ったことを自由に発言し合えるクラスの雰囲気、優秀なクラスの友人たち…それらのおかげです。
勉強っぽい勉強だけの淡々とした塾だったらこの結果にはならなかったと確信しています。
6年生から入ったのにも関わらず、分け隔てなく子を受け入れご指導くださった日能研の皆さま、心より感謝申し上げます。
自分にもやればできる。思い通りに人生を動かしてるを、小学生に経験させることができた中学受験。
挑戦できて本当に良かったです。ありがとうございました。
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- 今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。