入試前の成績は下がってきており、日能研全国公開模試で結果を出すことができず、12月の公開模試の第一志望校の判定は「再考」。過去問もほぼ合格基準点に達することなく、親としては不安なまま入試本番に突入しました。
案の定、1月10日の第一回の試験は合格をもらえず、しかもその日の午後は体調を崩し、発熱。子どもはかなり落ちこみ、嗚咽していました。
でも、これまでがんばってきた蓄積がなくなるわけではないはず。小児科でもらった薬が効いたのか、次の日には熱が下がりました。翌11日の午前中は試験を受けることが出来ませんでしたが、日能研の先生にアドバイスいただいたように、10日の試験の見直しを行い、午後の算数特待を受けに行くことが出来ました。
この日も合格をもらうことはできませんでしたが、12日の第二回の試験では、「今日決める!」という強い気持ちで臨みました。試験が終わる数秒前には、自分の解答が間違えていることに気づき、修正することが出来たようです。
試験が終わって、子どもは日能研の先生に前の日の算数特待の結果を報告。「昨日の算数特待は不合格でしたけど、今日は大丈夫です!」そんなことを言っていました。
夜、合格発表の時間。子どもは合格発表サイトにアクセスし、叫びました。「シャーッ!」合格です!合格基準点をたった1点だけど上回って、合格!ギリギリだったけど合格!
嬉しさのあまり興奮し、うれし涙もありました。
どん底から気持ちを切り替えて合格できたのは、「この学校に行きたい」という強い気持ちと、「最後の最後まであきらめない」という気持ちがあったからだと思います。
子どもは「不合格」の文字を見ても次があると信じて、臨むことが出来ました。
振り返れば、入試直前に於いても、そして入試期間中も学力が伸びた気がします。目標に向かって努力する姿は、とても成長を感じました。大きな達成感を味わうことができたのは、とてもいい経験でした。
何かと不安になる中学受験ですが、子どものことを親が信じることが、子どもにとって力になるということを感じました。
小学生が大きな山を登ってきました。本当に子どもの可能性は無限だと感じます。次の目標に向かってこの経験を活かして、大きく羽ばたいていくことを願っています。
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