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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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見るべきは我が子

  • 年度:2025
  • 性別:男子
  • 執筆者:
息子が泣き崩れた6年の12月。

もともと喘息持ちで、毎年この時期に咳が悪化し学校や塾を休む事が多かった為、今年は早目に病院の先生と相談をし、悪化しないための対策を取るために通院した。
待ち時間は参考書を読ませ、私の口から出る会話は勉強の事ばかりだった。
病院を出て塾へ向かおうとした時、駐輪場で息子が声をあげて泣いた。
「僕、今日塾行かない!!もう嫌だ!!」
普段、感情をあまり出さないだけにかける言葉が見つからなかった。
主人と電話で話し、「今は追い込み時期だから休ませない方がいい」と言われたが本人は「行かない」の一点張り。

「今、一番何がしたい?」
「ファミレスでお腹いっぱいご飯が食べたい」

まずは、息子のやりたい事をやってみることにした。
食べながら少し顔つきが穏やかになってきた。
「食べて、少し休憩したら行ってみよっか」「うん」

6年生。12歳の子供なんだよな。

「皆、何時間勉強しているんだろう」
「皆、何時間寝てるんだろう」
色んな情報がいっぱい入ってくる。息子もそうでなければいけない。
母親として、やらせなければいけない。
そんなふうに考えた時期もありました。

私は、大事な事を忘れていました。
色んな情報はあくまでも情報で、息子に合う部分があれば参考にするべきであって、見るべきは息子の表情、言葉、体調、変化であって、「息子」がどんな子どもなのか。

赤ちゃんの時を考えた。
この子、いっぱい寝ないと機嫌悪くなったな。お腹空くと、物凄く泣いたな。
なので、寝不足にならないように時間管理は徹底しました。
塾のお弁当も出来るだけ温かいものを食べれるように届けました。
私に出来ることは、このくらいしか無かったので…。

これから受験に挑む方に伝えたかったこと。それは、
大人が思い、考えてる以上に子どもは大きな壁に向かって日々闘っています。
まだまだ12歳の我が子の「サイン」を見逃さないで一緒に闘い続けてください!!

あの日、ファミレスへ行く判断が正しかったかは謎ですが…
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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