5年生になった頃、憧れの学校と出会う事ができました。
それまで、勉強に身が入らなかった息子が「絶対この学校に行く」と宣言し、勉強を頑張ってきました。
全日程で5回チャレンジできる学校のため、その学校一本で受験に臨みました。
しかし。4連続不合格。4回目の不合格の画面を見た時には、もう絶望と諦めの気持ち。
翌日は志望校の試験は無かったので慌てて違う学校のWEB出願。
その学校の試験の帰りの電車の中で、息子が「ここの学校に合格したらここに行かないとダメ?俺は、まだ諦めてない。明日のラストチャンスに賭けてみたいんだ」と涙目で力強く言いました。
そのまま日能研に立ち寄り、試験対策と喝を入れてもらいました。先生の、「どうしたんだ?実力は十分に足りている!深呼吸して落ち着いて解きなさい!」とのお言葉を頂き、息子の表情が変わる瞬間がわかりました。
そしてラストチャンス、明るく笑顔で試験会場に入って行きました。
ほとんど諦めていた私は、前日の試験で合格をいただいた学校の手続きの資料を読み込んで、入金の準備をしていましたが心の中では、どうか息子の希望を叶えてあげたいと、祈るような気持ちもありました。
試験を終えて出てきた息子の表情は晴れやかで、ピースサインをしながら出てきました。その表情にやり切った清々しさがあり涙が止まらなくなりました。
4時間後の合格発表。
晴れて合格!親子で抱き合って号泣。
息子は泣きながら、
「お母さん。俺より先に諦めるのはもうやめてね。俺は諦めが悪いんだよ。」と。
その言葉と表情に頼もしさすら感じました。
最後まで息子の合格力を信じてやれなかった事は親として大反省です。
とても辛い時間でしたが、親子共々成長させられた時間となりました。
この時間は息子の一生の宝になると思います。
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