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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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不合格を乗り越えてつかんだ合格

  • 年度:2026
  • 性別:男子
  • 執筆者:
息子が塾に入ったのは、小学3年生の夏期講習でした。入塾当初から6年生の終わりまで、息子はずっと一番下のクラス。6年生の夏休み前にようやくクラスで2番目まで上がれたものの、上位クラスの壁は厚く、最後まで届くことはありませんでした。

そして、私たち家族を深い絶望に突き落としたのが、12月の最後の日能研全国公開模試です。もともと高いとは言えなかった偏差値が、さらに下がるという結果。「このままではどうなるのか」と頭が真っ白になりました。
しかし、年が明けた1月、状況が少しずつ変わり始めます。秋まではまったく歯が立たなかった過去問が、合格最低点を超える学校が出てきたのです。第一志望校の合格最低点にはまだ届かない日が続きましたが、それでも息子は毎朝9時に家を出て、夜9時まで塾の自習室にこもり、黙々と机に向かい続けました。

迎えた入試本番。2月1日は午前に第一志望、午後に第二志望を受験しました。しかし、難しかったのか、帰りの電車で息子は無言。結果はどちらも不合格でした。私はその夜、ほとんど眠れませんでした。
翌2月2日も同じ組み合わせで受験。午後の試験は本人も手応えがあったようですが、結果はまたしても全滅。塾に不合格の報告をしたとき、不安で私は涙が出てしまいました。

翌朝、息子に結果を伝えると、泣きはしないものの「合格できない自分にイライラする」と一言。そのまま布団に戻ってしまいました。朝食の時間になり声をかけに行くと、布団にくるまっている息子の姿がありました。きっと悔し涙をこらえていたのでしょう。「こんな思いをさせるために受験したんじゃないのに」と胸が締めつけられ、親が助けてあげられないことを実感したこの時が、一番つらかったです。
それでも息子は、不合格という現実を受け止めながら、次の試験に向かっていきました。12歳の子どもが立ち上がるその姿に、確かな成長と強さを感じました。

この日は午前に第三志望、午後に第二志望を受験。
午前の試験は手応えがあったようで、息子は明るい表情で戻ってきました。午後まで時間があったため塾に立ち寄ると、先生と話し、少し復習をして気持ちが落ち着いたようでした。
私は弱気になり、「明日の第一志望は避けて別の学校も考えたほうが・・・」と先生に相談しましたが、先生から「惜しいところにいると思うから、絶対にあきらめないで2月4日も第一志望を受けてください!」という言葉をいただき、また涙があふれました。

午後の第二志望の試験を終えた息子は、「算数は昨日よりできたけれど、国語が難しかった。昨日は合格できたと思ったのに不合格だったから、もう自分の感覚が信じられない」と話しました。
そして夜21時。午前に受けた第三志望の結果は「補欠」。またしても合格はもらえませんでした。
続く22時、午後の第二志望の発表。緊張で震えそうな手でIDとパスワードを入力し、画面を開くと――
桜色の背景に「おめでとうございます。合格です。」の文字が。
待望の合格でした。主人と固く握手を交わし、塾に連絡すると、先生の「よかった、よかった・・・!」という安堵の声に、私も涙が止まりませんでした。

翌朝、息子も合格を確認し、久しぶりに笑顔が戻りました。
そして第一志望校の最終日。過去問の結果から合格は難しいかもしれないと思いつつも、晴れやかな気持ち息子を送り出すことができました。この日付き添いをした主人からは「少し浮かれているように見えるよ」と連絡があり、息子自身も「第二志望への進学でもいい。でも、最後まで受けに行こう」と思っていたそうです。
最後の試験が終わり、「受験終わった!もう悔いはない、漫画読みたい、ゲームやりたい!」と連絡が来て、息子の中学受験は終了しました。

そして合格発表の15時過ぎ。私は仕事中でしたが、気が気ではなく席を外してスマホを確認しました。
すると、息子からの連絡が届いており、そこには「第一志望受かった」と!
震える手で学校のホームページを開くと、そこには本当に息子の受験番号がありました。喜びと安堵で泣きながら息子に電話をかけました。
成績が上がらなくても、日能研全国公開模試の結果が最悪でも、息子はひたすら努力を続け、最後に大逆転で第一志望の合格をつかみ取りました。

「今までの人生で一番うれしい日だった」

満面の笑顔でそう話す息子を、私は心から誇りに思います。
不合格を重ね、絶望の淵に立ちながらも、決してあきらめずに立ち上がった息子。
中学受験は本当に、最後まで何が起こるかわからない――そのことを、息子が身をもって教えてくれました。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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