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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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横浜雙葉「桜咲く山手の丘までの道のり」

  • 年度:2025
  • 性別:女子
  • 執筆者:
(1)入塾から志望校選定までの道のり
中学受験を決めたきっかけは、ドラマ「二月の勝者」でした。
私も妻も私立中学へ進学したので興味深くドラマを家族で見ていました。
その流れで、娘に「中学受験してみる??」と聞くと、
「やってみたい!」と前向きだったので塾巡りをしてみました。
結果、娘は日能研を希望しました。理由は「地下に自販機があるから」(笑)
日能研は、私の小学生時代から有名塾でしたので、
行かせてみたい気持ちともマッチし入塾を決めました。

4年生の入塾当初の偏差値は40前半。
公文に通ってましたが、見たこともない算数の問題に苦戦して嘆いていました。
塾に丸投げではダメだと思い、親も主体的になってフォローへ。
そこから緩やかに上昇したものの、6年生では偏差値50前後を彷徨っていました。
特に算数と理科が苦手で、計算ミスと条件の読み落としで偏差値5以上は下げていました。
ただ、解法のプロセスは正しいので潜在能力はもっとあると楽観的ではいました。
国語は不思議と得意でした。小さい頃から妻が絵本の読み聞かせをしてた成果でしょう。
社会は七田式に通ってたおかげか、記憶力があり得点源となりました。

志望校選定は5年生から合同説明会や学校巡りでスタート。
個人面談で併願スケジュールを何度も組み直し、気になる学校はすべて回りました。

過去問を本格的に解き始めたのは11月終盤から。
12月の日能研全国公開模試の結果で最終志望校を決め、
2月1日までに解くスケジュールを作成しました。
横浜雙葉中学校、カリタス女子中学校、山手学院中学校の過去問をひたすら解く毎日。
親も一緒に解いて不明点は解消するようにしました。

(2)1月埼玉遠征の道のり
初戦は1月10日大宮開成中学校。
2年分の過去問を解き、合格基準点は超えていたので楽観気味。
当日は朝5時起きで出発。
最寄り駅からグリーン車での体力温存計画が、平日は満席状態。。。
運よく1席だけ空いていたので娘を座らせました。
隣の方が「次で降りますよ」と教えて頂きありがたく座りました。
が、やっぱり遠い。。大宮駅到着時には娘が電車に酔ってしまい、
ホームベンチで休憩してから会場へ向かいました。
時間に余裕をもって向かったのが良かったです。

試験後、娘の第一声は「落ちたかも。。」でした。
自分が難しいと思った時は、みんなも難しいってことだよ、と励ましました。

翌日に結果確認。

不合格。。あと5点足りず。。
娘はあまり落ち込む様子はないものの、私は結構落ち込みました。

そう甘くはないと気を引き締めて、1月12日の開智中学校へ。
大宮開成よりさらに遠く、行くだけでヘロヘロ。
開智は苦手な算数の配点が大きいので、不合格が脳裏をよぎります。
1月中に合格の経験もさせ、自信を持って2月を迎えたかったので、
保護者控え室でR4偏差値表を開き、ひたすら追加受験校を検討しました。
そんな中、開智中学の説明会が始まりました。
続けて系列校の開智未来中学校の説明も始まりました。
開智グループは手広く学校経営してるな~と感心しながら聞いていたところ、

「開智未来は本日午後にこちらで試験を行います。
飛び込みOKです!開智グループなら追加受験料不要です。」

と寝耳に水なアナウンス。
会場の空気が変わったので驚いたのは私だけでなかったはず。
これはチャ~~ンス!!と当日出願を決意。
試験を終えた娘に、緊急で午後受験も懇願し、しぶしぶ了承を得ます。
学食でお昼ご飯が注文できたのも助かりました。
ご飯を食べながら過去問を確認させてる間に、出願手続きを済ませました。
試験を終えて、帰宅時間は20時。結果発表は22時。
まずは開智の結果確認。

不合格。。これで二連敗。想定はしてたものの焦燥感が漂います。

そして開智未来の結果確認。。。

合格!!しかも特待最上位のS特待!!
S特待に心揺らぎましたが、通学できる距離でないので辞退。
ですが、初めての1勝で心が上向きに変化しました。
3連敗してたら、この後の志望校の組み直しもあったでしょう。天と地の差です。
運命の岐路を変えてくれた開智学園様には心より感謝申し上げます。

(3)山手の丘へのゴール
私は会社の有休取得制度を利用して1月25日~2月9日まで休みを取りました。
悔いの無いよう最後まで立ち会おうと決めてたからです。
パパ塾として過去問をひたすら解いては、解き直しの毎日で総仕上げにかかります。
第一志望の横浜雙葉は、過去分全て合格基準点を超えてましたがギリギリのライン。
たった1問の出来で合否が分かれるので心穏やかではなかったです。
1点でも多く取るため、苦手分野は演習を繰り返し、
独自の予想問題を作成して不安な心を埋めていきました。
このラスト1週間の追い込みはやり切った感満載です。

試験当日は6時起床。
私はずっと頭の中であれこれ考えてて寝付けませんでした。
娘は寝れてたようなのでいつも通りな様子。
埼玉遠征を経験してるので、それに比べれば楽なものです。
試験中、私は講堂で、万が一のために他校の過去問を解きながら待機。
気持ちを落ち着かせるために外へ出て、
マザー・マチルドのレリーフに合格をお祈りしていました。

12時半試験終了。娘と合流するやいなや、
「水上置換法が出た!!」
と嬉しそうに報告をもらいました。
試験前夜に、絵を描かせる理科の問題を予想してたのがまさかの的中。
確実に取れる問題があると気持ちも上がります。
喜びも束の間、午後受験のカリタスへ移動。
カリタス到着は14時予定だったので、
元町中華街駅のベンチで、妻特製のお弁当を食べて休憩。
試験の出来は聞かないようにしました。
娘からも「出来なかった」「落ちた」というマイナスの言葉は出てきませんでした。

カリタスの保護者控え室で、横浜雙葉の試験問題を確認。
まずは国語。他校の過去問を解き直した漢字が出てました。ラッキー!
次に社会。100年前の普通選挙法公布から選挙関連を予想していたのが的中。ラッキー!
そして苦手な理科。予想してた水上置換法の作画や、
過去問で解いた飽和水蒸気量の計算や回路が出ました。これもラッキー!
最後に一番不安な算数。
算数の出来で合否が決まると思っていたので、最後に確認しようと決めていました。
大問1は小問8題。無難にいけば1~2問の間違いで済みそう。
大問2は初見問題。だけどしっかり読んで法則に気付けば部分点は取れる問題。
大問3は水槽問題。これは過去問にも出ているし、他校の過去問でも何回も解いた問題。

4教科合計の目標点数は65%超えだったので、感覚的には超えていそう。
これはもしかしたら?!を感じました。

合格発表は当日の夜22時ですが、
翌日も午前から試験があるので早めに寝て、翌朝6時に確認することに。
横浜雙葉、カリタスの結果次第で2日の受験校を変える予定を組んでいます。
受験料を前納していたメリットです。

そして2月2日朝6時。
パソコンの前に集合。まずはカリタスから。。

結果は、、、

合格!!!

ヤッター!!と大喜び。この1勝は大金星!
横浜雙葉と同じくらい熱望してた学校なので大変嬉しかったです。
これで午後はカリタス3次を受ける必要がなくなったので、
山手学院特待を受けることにしました。
それと午前は横浜雙葉II期で確定。I期が残念だったら。

そして、横浜雙葉I期の合否発表を確認。。。
合格サイトを開いても一瞬で結果が分からず。

「ん?どこに結果があるんだ。。あ!合格!!!!」

合格の文字を見た瞬間、娘は
「やった!!!」と手を叩いてバンザイガッツポーズ!!
最後の最後まで諦めず、1点を大切にした姿勢が報われた瞬間でした。
私も現実が信じられず何回もアクセスして見直しました。間違いなく合格です。
嬉しすぎて合格通知書を何度も眺めました。

「合格おめでとうございます
2025年4月桜咲く山手の丘でお会いできること
を心より楽しみにしております」

この勢いで山手学院の特待狙いに行こう!と誘うも、

「わたし雙葉行くから!もうどこも受けない!!」と決意と歓喜の雄叫び。

2月3日分まで受験料を払っていたので、ついケチ臭さが出てしまいますが、
自身が決めたことなので意見を尊重しました。
先生にも結果連絡してお祝いの言葉をいただき、これにて受験終了を伝えました。

受験を終えた娘の感想は、
「復習って大事なことに気付いた!」とのこと。
「今更か!!」と突っ込みましたが大事な気付きです。
塾への坂を自転車で送った日々がいい想い出です。
これからは6年後の大学受験に向けて山手の坂を登って下さい。

最後に日能研の皆様に厚く御礼申し上げます。
授業はもちろん、志望校・併願校・前受け校の選定をご指導いただき、
憧れていた「二月の勝者」となれました。
そして、説明会や入試でお世話になった各学校の方々にも厚く御礼申し上げます。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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