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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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算数苦手女子が手に入れた勲章

  • 年度:2025
  • 性別:女子
  • 執筆者:
我が家の受験は1月埼玉より始まりました。「受験する学校は全て自宅から通学可能」という条件にこだわり、親子で実際に足を運び「この学校が素晴らしいから通いたい」と思える学校のみ受験しました。埼玉・千葉・東京全て通学可能という地域に住んでいたことは恵まれていたかもしれませんが、受験校が増えればもちろん各対策が浅くなってしまうので、そこは諸刃の剣でした。

初戦の埼玉は淑徳与野中学校(医進)と浦和明の星女子中学校を受験、両方合格をいただきました。
娘は、国語>社会>理科>>>>算数という典型的な算数苦手女子で、最後は算数以外やらなくて良いと塾から言われるほどでした。
淑徳与野は算数と理科の2教科で、最も苦手とする教科での受験は、プレッシャーもあったと思いますが、初めての受験ということで、良い意味でテンションが上っていました。
開示された教科ごとの点数を見ると、算数は平均点で、理科が8割を超え、合格最低点+1点という非常にギリギリの合格で肝を冷やしたことは忘れられません。
本人曰く「算数は出来なかった、だから理科で挽回しようと思った」という分析通りでした。
浦和明の星は過去問を2年分やり、相性が良かったことと、得意の国社が得点できたこと、算数が難易度が高く、算数で差がつかなかったことが、合格に繋がった気がします。

一週間空いて千葉受験
千葉受験は過酷でした。市川中学校、東邦大学付属東邦中学校、渋谷教育学園幕張中学校という難関揃い。埼玉で合格をいただいた娘は気の緩みもあったのか、はたまた幕張メッセの雰囲気に飲まれたか、硬い表情で出てきました。塾に行き、ふり返りをして気持ちを切り替え、翌日東邦大東邦に臨みました。
東邦大東邦は、過去問の段階から非常に相性が良かったため、本人も手応えがあったようで、笑顔で帰宅、やはり塾でふり帰りをして、翌日渋谷幕張に挑戦しました。
この3日間(埼玉受験時も)、妻は毎日4時半に起き、朝食や持っていく軽食を用意し、細心の注意を払い娘を起こして受験会場に向かわせてくれました。

渋谷幕張の試験中に市川中の発表、結果は不合格でした。グレーの不合格の画面は冷たく感じ、ショックでしたが、それ以上に娘にどう伝えるかが心配でした。
渋谷幕張を終えて出てきた娘は疲労困憊、難関校連戦は相当きつかったようです。
市川の不合格は帰り道に告げましたが、告げてから一言も口を開かなくなりました。
難関ですが、受験当初から目標に掲げ、過去問(相性は悪かった)もやり込んでいただけに、ショックは大きかったようです。

帰宅しても塾に行きたがらず、無理に行かせようとは思いませんでした。本人にも「行きたくないなら行かなくても良い。ただ、行ったほうが良いと少しでも思うなら行きなさい」と声掛けをしたところ、夕方「行ってくる」と向かいました。
家を出てから塾に電話して、フォローをお願いしました。

帰宅したらスッキリした顔で「東京の受験を頑張る」と言いました。試験の度に塾に「帰る」安心感は、受験期間一番頼りになるお守りの時間でした。
翌日東邦大東邦の合格をいただき、やっと笑顔が戻り、そこから一週間、本当に本当に長く感じました。娘はひたすら2月1日校、女子御三家の過去問の算数をやり込みました(渋谷幕張は不合格)

そして迎えた2月1日、背筋を伸ばして「行ってくる」と振り返りもせず校舎に消えていく娘の姿は忘れられない光景です。面接があったため、紺色を基調とするワンピースを着ました。周囲も殆どフォーマルで、浮くことを嫌がる娘だったので、きちんと支度しておいて良かったです。

試験後笑顔で出てきたので、出来は良かったのかな、と思いつつも、本人には聞かず、塾に戻りふり返り、翌日の豊島岡女子学園中学校に備えました。

2月2日、豊島岡女子の試験中に1日校の発表がありました。潔く時間と同時にアクセス、目に飛び込んできたのは桜色の「合格おめでとうございます」の画面。
人目もはばからず絶叫しました。

その日中に手続きの書類を受け取る必要があったため、すぐに学校に向かい、書類を受け取り、娘を迎えに戻りました。豊島岡女子の試験を終え、合格を告げると心から安堵の顔で「良かった・・・」と静かに言いました。

娘はこの本番受験で、毎日心と身体を消耗して、この時点でボロボロでした。豊島岡女子はあと2回受験のチャンスがありましたが、1日校に合格したなら喜んで進学したいと言ったので、我が家の受験はここで終わりとなりました。

通塾を開始した当初、娘の第一希望は豊島岡女子でしたが、日特で御三家を目指すようになり、その魅力を知るごとに志望度も増し、最後には同じくらい好きになっていたので、胸を張り「第一志望に合格した」と誇ってほしいです。

不合格は確かに辛いです。でも、千葉の不合格があったからこそ奮起して、頂いた女子御三家の合格でした。そして不合格をもらうことで、娘は謙虚になり、友達の合格を素直に褒め称えました。

不合格は挑戦の証です。算数に苦しめられた受験でしたが、苦手な算数と向き合いながら、一方他の教科を淡々と努力し積み上げることで、合格をいただけたのではないかと思います。

我が家にとっては苦手科目は算数でしたが、他の方々にはまた別の苦手科目があると思います。
「苦手から逃げず、得意を伸ばす」
これが中学受験に取ってとても大事だなと思いました。

合格も不合格も、娘が挑戦してもらった輝かしい勲章です。
この結果をくださった受験した全ての学校に感謝しています。

これから受験をする皆様、努力を積み重ねた先に、行くべき道が開けます。そして迷ったり困ったりしたらぜひ日能研を頼ってください。

受験期間はもちろん、6年になって成績が低迷する娘を親身になって励まして、支え続けてくれた先生方には感謝しても感謝しきれません。
日能研で良かったです。
日能研を信じて、志望校目指して最後まで頑張ってください!
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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