気持ちを動かす学び

日能研は子どもたちと知識との出会い方という点に着目しました。前述したように知識をたんに知識として覚える行為は、たくさんの情報をとにかく急いで暗記しようというのですから、心、気持ちを動かす余地を与えません。しかし、子どもたちが初めて出会うもの、体験することに無感情でいることは逆に難しいのではないでしょうか?それを抑えつけて学ぶなんて本当にあり得ないことです。
「へぇ!?そうなんだ!」とか「うわぁ、すごいなぁ」とか。想像もつかないようなものなら「なんだ、こりゃ!?」とか。驚いたり、感動したり、戸惑ったりすることで「知識との出会いはひとつの体験」になります。「難しいなぁ」「どうしたらいいのー?」という思いさえ、気持ちを動かし、学ぶことを楽ししんでやろう、という姿勢が生まれてきます。

記録+気持ち→記憶(先端の始まり)【わぁ~、へぇ~、そうなんだ!】

そうやってカラダの中に入ってくる知識はもはやただの知識ではなく、先端のはじまりともいえる「記憶」となるのです。
学びに限らず、旅行でも、運動でも、気持ちの動いた体験はずっと心に残っていきます。
その記憶は薄くなったとしても、いつか学びの「種」になっていくかもしれませんし、逆にその気持ちをずっと抱きながら学びすすんでいくエネルギーとして子どもたちのカラダの中に燃え続けるかもしれません。
日能研はこの「気持ちを動かす知識との出会い」をとても大切に考え、
子どもたちの学びの大テーマとして設定しています。
疑い、気づき、発見、驚き、戸惑い、感動・・・。
日能研の学びには、そんなココロの動きをつねにともなうような
”出会いの瞬間”があるのです。

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  1. 学びの「末端・先端・最先端」トップ
  2. 学びはツライもの!?
  3. 気持ちを動かす学び
  4. 考える技術が「先端の学び」をつくる
  5. 未知との出会いを喜べるたくましさを