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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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「あきらめない!」ことを学んだ中学受験

  • 年度:2019
  • 性別:男子
  • 執筆者:
小学校2年生までアメリカで生活していたこともあったのか、英語は人並み以上に出来ていたものの、近くの公立小学校での成績はひどいもので、国語や算数といった基礎学力はおろか、特に漢字の成績は絶望的でした。
通信教育ではどうにもならず、近所に住んでいて仲良くしていた一つ上の女の子の勧めもあり、学習塾に通うことで小学校の授業に付いていけるようにならないかと考えたのがきっかけです。
入学試験はギリギリだったと思いますが、ゼロからのスタートで少しずつの進歩を期待して、小学校4年生の10月から日能研にお世話になる運びとなりました。

当初は、同時に通っていた英会話教室やスイミングスクールもあり、日能研通塾のモチベーションを保つこと、楽しく学ぶことが重要でした。
自宅近くの駅から一駅電車を使用するため、毎回親が付き添って通いました。
受験なんて全く意識しておらず、勉強することに慣れていってくれればと思っていました。

4年生の学力テストは、当たり前ですが、とても平均点には届かない状態。
5年生になって、クラス分けも当然Wクラスで一番下からのスタート。小学校の知り合いもいない環境でしたが、面白い先生方と素敵な友達に支えられ、塾に通い続けることができました。
この時は受験校選択をするための説明会や体験授業なんて、全く縁のない話とも思っていました。

中学受験を意識し始めたのは5年生の冬頃。
何となく周囲の雰囲気に押され、また近くの公立中学の評判がよくないと聞き、私立中学への進学を検討し始めました。
当時、日能研全国公開模試の4科偏差値は27、理科は16という、受験を検討できる状態ではありませんでした。

大きく意識が変わったのは6年生の夏。何となく気になった学校を見学したり、体験授業を受けたりしているうちに、本人の志望校に進学したいという気持ちが出てきたのだと思います。

夏期講習は、復習も積極的に行うようになり、学習態度は一変しました。
ですが、そう甘くはありませんから、成績が突然上がることもなく、一生懸命にやった夏期講習のあとの日能研全国公開模試でさえ偏差値36が最高でした。
ここからは他の子も頑張っているので、平均点・偏差値ともに伸び悩み、結局12月の最後の模試では偏差値34。
高望みしてもと思っていたので、埼玉の第二志望校 春日部共栄中学校(偏差値38程度)と、本人が希望した東京のチャレンジ校 穎明館中学校(偏差値48程度)という2校に絞って勉強しました。

今思えば、年末年始の過ごし方が功を奏して、最初の埼玉受験の1日目で合格できたことが一番大きかったと思います。
1日の過ごし方を綿密にスケジュールし、過去問を研究し尽くして、問題傾向を絞りました。
Oさんにアドバイスを頂き、集中して漢字450問を覚え、Hさんに受験校の小問に近い問題演習を調べてもらって、銀本や過去問を解きました。算数ベストチェック、理社メモリーチェックを何度も繰り返しました。
当時の偏差値では努力とされていた春日部共栄に合格できて、家族で抱き合って喜びました。

東京受験はというと、偏差値が10以上も差がある穎明館は記念受験と思っており、八王子で宿泊する家族の小旅行を楽しむ程度と考えていましたが、子供のやる気は止まりませんでした。
「あきらめたくない!」「僕ならできる!」
と何度も言って、1月中は本当に集中して勉強できたと思います。

2月1日から4日まで、計4回のテスト。
一日目、二日目とも例年より受験者数も上がり、3倍近くの倍率の中、当然ながら不合格という厳しい現実。
それでも「あきらめない!」という気持ちを強く持ち、二日目までの試験を解析し、四日目の対策を絞り、テスト開始まで勉強したようです。
社会のS先生が、この遠方の最終決戦に応援に来てくれたことも大きな励みになったと思います。

結果、不合格。家族揃って泣きました。
実質倍率が2.3倍、平均点175.3の中、合格最低点183点。想定以上に競争率高く、本当によくやった、きっとギリギリだったと励ましながら、思いが届かなかったことを、ただただ悔しく思いました。
けれども、元々は記念受験と思っていたわけですし、春日部共栄もとても気に入っている学校。気持ちを切り替えて、入学金を収め、これまでお世話になった受験に関わったデータやプリント、教材などを処分して、新しく迎える中学生活に想像を膨らませました。

しかし、2月9日土曜日大安、最後の最後で大逆転が起きました。
この日は、お世話になった日能研にご挨拶に伺いました。春日部共栄に合格したことが貼り出されており、Hさん、Oさんにも喜んで頂き、中学受験がようやく終わったこと、この塾に通わせて良かったと心から思いました。
そのあと、夕食の買い物を家族三人でしていたとき、八王子の番号から一本の着信。
「ホテルで忘れ物でもしたか?」と思って出たところ、なんと穎明館での繰り上げ合格の連絡。
家族みなで大喜びしました。

最後のサプライズは出来過ぎでしたが、日能研で公私共に大きな支援を頂き、学校選びや受験対策、テストが始まるギリギリまで「あきらめない」ことの大切さを知りました。大変貴重な成功体験でした。
日能研のHさん、Oさん、ピアサポーターのAさん、先生方、友達になってくれた皆さんに本当に感謝しています。有難うございました。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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