難しさを楽しむ。

  • Vol. 1619 : 2018/02/25

麻布中学校男子校

1895(明治28)年の創立以来、「自由闊達な校風」での教育を行ってきた麻布中学校

麻布の “自由” は、何をしてもよい」ではありません。
「自分で考え判断し行動できる人間の育成」、つまり 「自己責任」に裏打ちされた “自由” です。
「自己責任」 に裏打ちされた “自由” を大切にし、「自分で考え判断し行動できる人物の育成」という麻布の教育理念。一人ひとりの多様性や自主性を伸ばす教育。


――創立以来120年以上の長きにわたって大切にされているこの麻布の教育は、ますます不確実性を増す現代にも、そして未来にも通用する人間を育てるものであるといえるでしょう。


そんな麻布中の入試問題には、学校が大切にする理念や校風がよく表れています。
今年の麻布中の受験を終えたばかりの子ども達に、今まさに取り組んだばかりの今年の入試問題の印象を聞いてみました。

そこで子どもたちが発した言葉――そこからは、麻布中が大事にする教育を、入試問題から感じ取っているように思われました。

「社会は…毎年大きなテーマを決めてから問題を作っているのかなって思うんですけど
 今年は多分感情だったと思うんで、道徳的な感じで…難しかったし、楽しかった。」
「理科はいつも通り楽しくて、問題が。見たことないのが面白くて。」
「それなりに自分にとっては難しくて、それも楽しみだった。」
「簡単にさっと答えが出るのは、確かにわかったっていう達成感がある。
 でも難しいものを試行錯誤して取り組むのは、やっぱり麻布に必要なものだと思うし、
 (これからが)楽しみです。」

難しさに出会った時、どう乗り越えるの?という質問を投げかけると、

「資料とかにある情報を自分の中で考えて、わかったことをどんどん書いていって、
書いていくうちにさらに何かわかったり気づいたりして、それが手掛かりになったりする。」
「その気がついたこともよく考えたら無関係だったことがあってがっかりもするけど。
それがピタってあった時は、すごい嬉しいです。」


「自分で考え判断し行動できる人間の育成」 。
難しい問題にはなるべくあたりたくない、という考えをプラスの発想に変える思考。

どんな中学校生活を送るのか、ぜひこの子にまた会いたい!、そう思うインタビューでした。


≪麻布中学のホームページへのリンクはこちら≫

逹瑯

麻布の入試問題をどう感じたか。
どのように思考を進めたのか。
「難しさを楽しめる」、そんな子ども達に出会えたインタビューでした。

写真をクリックすると大きなサイズをご覧頂けます。

ページTOPへ