中学受験を通しての子どもの成長、そして私たちの宝物

  • Vol. 1610 : 2018/02/07

今年の関東エリアの中学受験も、まもなく終わりを迎えようとしています。
今の時期、教室には、入試を終えて晴れ晴れとした顔の子どもたちと親御さまがたくさんいらっしゃいます。
“ 今のこの気持ち ” が冷めないうちに、子どもたちに 「受験で自分が成長したと思うこと」 「後輩へのメッセージ」 など書いてもらっています。

一人ひとりに、文字通り“ドラマ”がある、中学受験。
その子その子の、ここに至る道のりを見てきた私たち日能研スタッフからすると、一人ひとりが書き残してくれた言葉。それは、私たちにとって、まさに宝物です。
そこにその子の 「合格」 だけではない、「内面の」 「精神的な」 成長を感じることができるからです。
以下に、一部を紹介させていただきます。
(子どもが書いた原文そのままなので、日本語表記が正確でないところもありますこと、ご了承ください。)

「自分を信じて頑張る!」(女子)
志望校の受験の直前には「私は受かる。絶対受かる。」と家で言うといいと思います。それまではひたすら勉強してきていると思うので、自分を信じることが大事だとおもいます!
あと、お母さん、お父さんはムダに子どもの心配をしすぎず、子どもを信じてあげることと安心して送りだしてあげることが大事です。自分にできることを精一杯やって頑張ってください。


「前向き・健康第一」(男子)

1月10日は栄東の受験の日で初めてだったので、とてもきんちょうはしましたが、おちつくことをこころがけたため、うまく入試にむきあえました。1月20日は市川でしたが、前の土曜日に熱をだしてつらい思いをしました。健康にはきをつけましょう。つまり1月21日の東邦、1月22日の渋幕もせきをしていたために、集中しなかったです。健康第一です。
うしろむきにかんがえずに、まえむきに考えないと、受験ではうからないことがわかりました。まえむきに考えたため、2月の受験は半分はうかりました。なので受験で気をつけることは、前向きに考えることと、健康です。


「休み時間」(男子)
受験会場での休み時間の使い方では、自分のタイプを見極めることが大事だと思う。ぼくはこのタイプを2つに大別した。一つ目はリラックスした方が実力を出せるグループ、二つ目は追い込んだ方が実力を出せるグループだ。しかし自分が直感で決めたグループは正確でないことが多い。そのため、事前に両方を試してみる方がよいと思う。
自分の当てはまるグループが分かったら、もうしめたものだ。一つ目のグループならば前の試験は良かったとかもう忘れようとかする。二つ目のグループならば前の試験でコケたと思う。このように自分の考え方を変える、自己暗示をする。それだけで結果は変わると思う。


「受験を終えての感想」(女子)
解放された気分で、今とても楽しいです。苦しいことや悲しいことが今につながっていると思うと、とても大切な物に感じます。


いかがでしょうか。
田舎で生まれ育ち、“中学受験”というものを選択する機会のなかった自分からすると、
12歳でこれだけの経験をし、自分が取り組んできたことの中から自分の成長が確認できる。
その成長を言葉にできる。
この経験は、一生モノ。


そんな中学受験って、素敵だな。
そう思うからこそ、それを選択し、山あり谷ありの道を歩む子どもたちを応援する仕事をしています。

C & D

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