共に在ること

  • Vol. 1537 : 2017/09/27

目黒星美学園中学校共学校

「共に在ること」
これは、キリスト教(カトリック)の女子校、目黒星美学園の教育理念であり、先生方、生徒たちが大切にしていることです。

先生方は、日々の小さな関わりを通して生徒たちと信頼関係を築き、生徒の中に「安心感・自己肯定感」という土台を築きます。
この土台がしっかりしたものであれば、自分とは違う相手を受け入れることや、問題を解決する客観的な視点や忍耐などを身につけていくことができるようになる。


先生のおっしゃっていたことで、印象に残っている言葉です。

「共に在る」という考え方、それを実行する行動力は、生徒たちに伝わり、生徒たちの視野は学校内だけにとどまらず、日本中へ、さらに世界へと広がっていきます。

東日本大震災の時には、生徒たちから「被災者のために何かできないものか」と、「被災地に行きたい、支援をしたい」という思いを先生に訴え、支援をしたと聞いています。
そんな、被災者に向けての支援を考える中で生まれたものが、「携帯トイレ」です。
被災者の立場になって、何が必要かを自分たちで考えて実行に移す彼女たちは、やる気や意欲をもち、自分たちで動ける、そんな強く優しい女性に育っているのだと、実感することができます。

「共に在る」教育。
この環境の中で、自然と「他人を思いやる気持ちをもち、行動に移せる女性」に育っていくことでしょう。
今も、目黒星美学園の生徒たちは1か月に1度、東日本大震災の被災者のために祈りをささげているのだそうです。また、クリスマスの時期には、心を込めた手作りのクリスマスカードを、毎年送っているそうです。

日本だけでなく世界へも、フィリピンの姉妹校を通してのボランティア研修などに向かう機会も多いそうです。
その中で、必要な言語教育にも力を入れて、さまざま活動している、魅力ある学校です。

大通りから1本道に入った、静かな場所にある、校舎のきれいな目黒星美学園
ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか?

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