空のお弁当箱“カラベン”

  • Vol. 1531 : 2017/09/15

山脇学園中学校女子校

6月末、山脇学園カフェテリアを訪問させていただきました。

火曜・水曜・木曜日は中学生が週1回の「学年ランチ」として、1学年みんなで利用します。
この日は中学1年生の学年ランチでした。
担任の先生方は毎週グループ分けをして座席指定する・あえて自由席にする、などして生徒の友だち作りの様子も見ているそうです。
メイン料理は3種類の中から事前予約、サイドメニューとデザートは当日選べます。ご飯とみそ汁は自分で盛ります。初めは手際が悪く、時間との戦いだった中学1年生たちも、今では手際よく準備して、余裕を持って食事ができているとのことでした。
「ここまでくれば夏休みの3泊4日の夏季修練も一安心かな」という状況だそうです。

カフェテリアでの食事以外にも、お弁当の販売もありました。
山脇学園のお弁当販売はただのお弁当ではありません。
お弁当販売のテーブルに並んでいるのは、普段生徒たちが使用しているお弁当箱なのです。

(写真を撮ったつもりが忘れていました! 『進学レーダー』9月号を是非ご覧ください!)

朝、自分のお弁当箱を空の状態で預けると、カフェテリアで提供されている定食を詰めてもらえます。
生徒たちの間では、最近「カラベン(空弁)」と呼ばれて親しまれているそうです。
エコの観点もあるでしょうが、自宅でお弁当が用意できなかった時、このような形でお弁当を用意してもらえるのは、女子にとっては嬉しいですね。

とはいえ、生徒からの一番人気は月末のランチバイキングだそうです(^_^)
受験生対象のオープンキャンパスでも、ランチ(バイキング)体験は真っ先に満席になるそうです。


帰り際、山脇学園の先生と「女子校の魅力とは何か」という話になりました。
女の子が成長する上での細やかな配慮を、「なんでもやる」のではなく、
“みんなが考えている”というのが魅力なのではないかなと思いました。


山脇学園建学の精神は「女性の本質を磨き、いつの時代にも適応できる教養高き女性の育成」です。
道徳・ダンス・琴など伝統的な授業に加えて、2009年の学校改革以降、イングリッシュアイランド・サイエンスアイランドを中心に様々な新しい取り組みが行われています。
2016年に完成した校舎リニューアル・設備拡充も学校改革の一環です。

実は私は山脇学園の卒業生なので、校舎やカリキュラムの大きな変化に寂しさもありますが、時代に合わせて変化していく母校に負けないぞ!!と思っています。

ハートに富士山

心を表わすハートの中に、美しく清らかにそびえる富士山の姿を描いた山脇学園の校章。これは、「気高さ」「強さ」そして「健やかな成長」を象徴しています。

写真をクリックすると大きなサイズをご覧頂けます。

ページTOPへ